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心理学部はやめとけ?しんどい?そうではないけど知っておくべき事

心理学は人の心を解明し、その知識を活かす魅力的な分野ですが、実際のところ、学部選択には慎重になるべき理由がいくつも存在します。

多くの学生が抱く期待と現実のギャップ、厳しい就職状況、専門職としての困難な道のり。

本記事では、これらの点を詳しく解説し、心理学部の真の姿をお伝えします。

心理学部進学前に知っておくべき事実を、しっかりと把握して、あなたの未来に最適な選択ができるようにしましょう。

ポイント

  • 心理学部の学びが実際には多くのレポートや統計学を含む厳しい学問であること
  • 心理学部卒業後の専門職への就職が困難である現実
  • 大学院進学が必要となる専門職の経済的・精神的な負担
  • 一般企業への就職は可能だが、専門職としての活用は限られること

目次

心理学部はやめとけ?就職できない?

なぜ心理学部が人気?

心理学部が人気を集める理由は、多くの人が他人の心理を理解し、その知識を活用したいと考えるからです。

現代社会では、コミュニケーションの質が個人の成功に大きく影響するため、心理学の技術が役立つと考えられています。

また、テレビ番組や書籍で心理学が取り上げられることもあり、それに興味を持つ人が増えているのです。

ただし、この学部には「やめとけ」と言われる理由も存在します。

一つには、心理学部卒業後の「心理系の就職先」が限られているという事実があります。

多くの場合、臨床心理士やカウンセラーなど特定の職に就くためには、大学院でのさらなる資格取得が必要であり、そのプロセスが困難であると感じる学生もいます。

そのため、心理学を学びたいと思って入学したものの、期待と現実のギャップに直面し、途中で挫折するケースも少なくありません。

その他、学問としての心理学が予想していたものと異なり、数多くのレポートや統計学の知識が必要だったり、学ぶ内容が抽象的で応用が難しいと感じることも、「やめとけ」と言われる理由の一つです。

心理学科が就職できないというのは嘘

一般的に、心理学科の卒業生が就職できないというのは大きな誤解です。

実際には、多くの文系学生が経験するように、心理学科の学生も一般企業への就職が可能です。

企業ではコミュニケーションスキルや問題解決能力が重視されるため、心理学の知識が役立つことがあります。

ただし、この場合、専門的な心理学の職ではなく、一般的なビジネス職での勤務となることが多いです。(多くの文系大学生と同じですね)

しかし、大学院に行き公認心理師や臨床心理士のような専門的な資格を取得し、その分野で働くことを目指す場合は話が異なります。

これらの職は、開業するか、非常勤での勤務が主流となっており、一般的には安定した収入を得ることが難しいとされています。

資格を取得しても、定職につくのが困難なため、経済的な不安定さが続くことがあります。国税庁によると心理士の平均年収は420万円となっています。

そのため、心理学部を選ぶ際は、自分のキャリアパスをしっかりと考え、将来の職業について現実的な理解を持つことが重要です。

参考:臨床心理士の年収

年齢 平均年収
24~25歳 293万4,000円
25~29歳 326万9,200円
30~34歳 398万2,000円
35~39歳 425万5,700円
40~44歳 423万4,300円
45~49歳 432万8,100円
50~54歳 509万2,100円
55~59歳 567万9,100円
60~64歳 423万9,100円
65~69歳 273万8,600円

心理学部をおすすめしない理由:しんどいことが多い

心理学部をおすすめしない理由の一つとして、専門的な資格を取得するためには、多くの場合、大学院まで進学する必要がある点が挙げられます。

例えば、臨床心理士や公認心理師になるためには、大学院での厳しいカリキュラムを経て、国家試験に合格する必要があります。

これには時間と費用がかかり、学生にとって大きな負担となることがあります。

また、心理学の仕事は人の心に寄り添うため、精神的に非常に負担が大きい仕事です。

クライアントの悩みや心の問題に深く関わるため、自分自身の心理的な健康を保つことが難しいことも少なくありません。

このような理由から、仕事の内容が「しんどい」と感じる人も多いのです。

さらに、繰り返しになりますが心理学の分野での収入は、他の職業に比べて低い傾向にあります。

専門職であっても、安定した収入を得るためには多くの実績と経験が必要であり、それまでの間は経済的に厳しい状況が続くことが一般的です。

これらの理由から、心理学部は一部の人にはおすすめしにくいとされています。

大学の心理学は意外に「つまらない」という意見も多い

多くの学生が大学で心理学を学ぶ際に、テレビや小説で描かれる「心理学」と実際の「心理学」のギャップに驚くことがあります。

学問としての心理学は、理論や実験、統計学など、非常に多くの学術的な内容を含んでいます。

そのため、授業での実験が多かったり、データ分析が求められることについて、学生は「つまらない」と感じることが少なくありません。

また、心理学を学ぶことで「人の気持ちが簡単にわかるようになる」と期待している学生もいますが、実際には人の心理は複雑で、簡単に理解できるものではありません。

このため、期待していた内容との違いに失望し、学習が「しんどい」と感じる学生も多いのです。

心理学は、人間の行動や心のメカニズムを深く理解するためには、厳密な科学的方法と長い時間を要する研究が必要とされます。

某メンタリストのようにずばずばと手品のように人の心を読みまくることは出来ず、理系の統計家的な内容が多いのですね。

この点を理解せずに学び始めると、心理学が「思ってたのと違う」と感じることがあります。

心理学部の就職先は多様

心理学部からの就職先は大きく分けて二つの道があります。

一つは、専門的な資格を取得し、心理学の専門家として働くことです。

この道を選ぶと、非常勤勤務が多くなる傾向があり、仕事の安定性に不安が残ります。

例えば、臨床心理士や公認心理師のような資格を持っていても、フルタイムの安定した職を見つけるのが難しい場合があります。

多くの専門家が、複数の施設や学校で非常勤として働くことで収入を得ています。学校のスクールカウンセラーさんも病院のカウンセラーさんも基本的に非正規雇用です。

一方で、心理学部の卒業生が一般企業に就職する場合、他の文系学部の卒業生とほぼ同様の就職活動を行います。

この場合、心理学の知識が直接的に仕事に活かされるわけではないことが多いですが、人事やカウンセリング、マーケティングなど、人の行動や心理が重要視される分野での職が見つかることもあります。

こちらは比較的安定した就職先となることが多く、一般的な文系卒業生としてのキャリアを築くことが可能です。

心理学科だと実験や統計的な作業が多い

就職に強い大学は?

心理学部を選ぶ際、就職に強い大学を選ぶことが重要です。

特に、偏差値が高く、社会的に認知度の高い大学(例えば、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学など)は、学部の専門性を超えて幅広い企業からの評価が高いため、卒業生は有名企業に入りやすいとされています。

これらの大学から心理学部を卒業した学生は、専門的な職ではなく、一般企業での人事、広報、研修担当など、多岐にわたる職種に進むことができます。

偏差値の高い大学の心理学部から卒業するというブランド効果は、就職市場において非常に有利です。

そのため、心理学を学びたいが就職が心配という学生は、入学する大学を慎重に選ぶことが推奨されます。

心理学部が提供する教育内容とその大学の就職支援の質を見極め、将来のキャリアプランに合った大学を選択することが重要です。

なので「心理学部に行くのをやめる必要は無い」です。フランス文学科や哲学科に行っても普通に就職できるのと同じです。

大学院まで突き進んでいい人。大学院に行くのはやめとくべき人。

心理学部を卒業後、大学院に進学し、専門的な資格を取得する道は、非常に特化しており、その職業に対する献身が求められます。

この選択をする学生の多くは、臨床心理士や公認心理師といった資格を目指し、具体的にはカウンセリングや心理療法を通じて人々を支援する仕事に就きます。

しかし、この分野での雇用形態は非正規が多く、安定した収入を得ることが難しいのが現状です。

例えば、多くの臨床心理士が非常勤勤務を余儀なくされ、安定したフルタイムの職を見つけることが困難です。

このキャリアパスを選ぶ場合、収入や職の安定よりも、人のために頑張りたいという強い動機が必要です。

心理学を学ぶことで人々の精神的な健康を支え、その改善に貢献することにやりがいを感じる人には、この道が向いています。

一方で、もし経済的な安定や確実性を重視するのであれば、大学院での学習とその後のキャリアパスは適していない可能性があります。

したがって、大学院への進学を検討している学生は、自分の価値観と将来のキャリア目標をしっかりと考えた上で、進路を選ぶべきです。

まとめ:心理学部に行くのはやめとけ?

心理学部に進学すること自体は多くの可能性を秘めています。

学部レベルでは、心理学の基礎を学び、人間の行動や心理についての幅広い知識が得られます。

この知識は、一般企業での人事やマーケティング、教育など多様な分野で活用することができます。

その際は、他の文系学部と同じくなるべく偏差値の高い大学に行くべきでしょう。就活を考えるとですね。

ただし、専門的な資格を取得し、心理学の専門家として働くためには大学院への進学が必要であり、その道を選ぶには多くの犠牲と努力が必要です。

大学院への進学は、専門性を高め、より深い学問的な追求を可能にしますが、その過程で求められる時間、費用、精神的な負担は大きいです。

また、卒業後の職の安定性や収入の面でも保証は限られています。

したがって、心理学部から大学院への進学を考える際には、自分自身のキャリア目標と何を最も価値あるものと考えるかを冷静に判断する必要があります。

心理学部には留まりつつも、大学院への進学は慎重に考え、自分にとって最適な選択をすることが重要です。

  • 心理学部が人気を集める理由は、人々の心理を理解し活用したいと考える人が多いからである
  • 現代社会ではコミュニケーションの質が個人の成功に大きく影響する
  • メディアの影響で心理学に興味を持つ人が増加している
  • 心理学部卒業後の心理系の就職先は限られており、多くは臨床心理士やカウンセラーになるために大学院でのさらなる資格取得が必要である
  • 心理学部の学生は期待と現実のギャップに直面し、途中で挫折するケースも少なくない
  • 心理学の学問が予想していたものと異なり、多くのレポートや統計学が必要である
  • 心理学部の卒業生が就職できないというのは誤解である
  • 心理学の知識が一般企業で役立つこともあるが、専門職ではなく一般的なビジネス職での勤務が多い
  • 大学院に進学し専門的な資格を取ることは、経済的に不安定な場合が多い
  • 臨床心理士や公認心理師などの専門職は非常勤勤務が主流である
  • 専門的な資格を持ってもフルタイムの安定した職を見つけるのが難しい
  • 心理学部の就職先は多様であるが、安定した就職を求める場合は一般企業が望ましい
  • 偏差値の高い大学の心理学部からの卒業は就職市場において有利である
  • 大学院での学習は専門性を高めるが、時間と費用、精神的な負担が大きい
  • 大学院に進学する場合、自分自身のキャリア目標と価値観をしっかり考えることが必要である

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