大阪工業大学。
国立大学のような名前ですが伝統ある私立大学です。
偏差値が60などと高いわけではないので「恥ずかしい」と思う学生も多いようです。
しかし、身につける技術や就職実績などを総合的に勘案するとどうでしょうか?
お得な大学と言えるかもしれません。
そのあたりを徹底解説しました。
進路選択の一助になれば幸いです。
ポイント
- 大阪工業大学が「Fラン大学」と呼ばれるのは誤解であること
- 大阪工業大学の偏差値はFランの基準よりも高いこと
- 大阪工業大学が実践的で即戦力となる教育を提供していること
- 大阪工業大学の卒業生が多くの有名企業で活躍していること
大阪工業大学は本当に恥ずかしい?
大阪工業大学の偏差値:恥ずかしいFラン大学ではない
大阪工業大学は、しばしば「Fラン大学」と誤解されることがありますが、これは正しくありません。
まず、Fラン大学とは偏差値35以下の大学を指すことが多いです。
一方、大阪工業大学の偏差値は42.5~47.5であり、一般的なFランの基準からは大きく外れています。
日東駒専や産近甲龍の理系学部と同じくらいの偏差値ですね。
実際、産近甲龍と同じようなグループの外外経工佛のグループに入ります。(関西外国語大学、大阪経済大学、大阪工業大学などが入ります)
また、理系の場合は偏差値にプラス5から10をすると文系の大学の偏差値とも比較できると言われます。
このため、「大阪工業大学がFラン大学である」という主張は誤解です。
また、特筆すべきこととして大阪工業大学の教育内容が充実している点が挙げられます。
工学部、ロボティクス&デザイン工学部、情報科学部など、複数の学部で専門的な知識と技術を学ぶことができます。
これにより、学生は幅広いスキルを身につけることができ、実社会で即戦力となる人材として評価されています。
具体的には、工学部ではPBL(Problem Based Learning)教育を導入し、実践的な問題解決能力を養うカリキュラムが整っています。
ロボティクス&デザイン工学部では、技術とデザインの融合を目指し、企業と連携したプロジェクトが多数行われています。
情報科学部では、システムエンジニアに必要なスキルをスパイラル的に学び、バランスの取れた能力を育成しています。
また、大阪工業大学は1922年に創立され、100年以上の歴史を誇る老舗の工業系大学です。
この長い歴史の中で、多くの優秀な卒業生を輩出し、製造業を中心に幅広い業界で活躍しています。
これが大阪工業大学のブランド力を支え、就職市場では偏差値以上の評価を得ている理由の一つです。
以上の点から、大阪工業大学は決してFラン大学ではなく、充実した教育と豊富な実績を持つ大学であることがわかります。
就職に強いのはなぜか?それは老舗の工業系大学だから
大阪工業大学が就職に強い理由は、その長い歴史と確かな実績にあります。
まず、大阪工業大学は1922年に創立され、100年以上にわたり工業教育を提供してきました。
この長い歴史の中で、多くの優秀な卒業生を輩出し、製造業を中心に幅広い業界で活躍しています。
これにより、企業からの信頼が厚く、就職に強い大学としての評価を確立しています。
有名企業就職率ランキングでも広島大や信州大、金沢大などの国立大学と同じくらいのところにランクインしています。
これは具体的な理由として、大阪工業大学のカリキュラムが挙げられます。
工学部ではPBL(Problem Based Learning)教育を導入し、実践的な問題解決能力を養う教育を行っています。
ロボティクス&デザイン工学部では、技術とデザインの融合を目指し、企業と連携したプロジェクトが多数実施されています。
情報科学部では、システムエンジニアに必要なスキルをスパイラル的に学び、バランスの取れた能力を育成しています。
これらの教育内容により、学生は実社会で即戦力となるスキルを身につけることができます。
また、大阪工業大学は実践的な教育プログラムを提供しているため、学生は企業からの高い評価を受けています。
例えば、ソーラーカープロジェクトやロボカップ@ホームリーグプロジェクトなど、多くの実践的なプロジェクトに参加することで、学生は現場での経験を積むことができます。
これにより、企業は大阪工業大学の卒業生を即戦力として採用することができるのです。
さらに、大阪工業大学は就職サポート体制も充実しています。
各学科に就職アドバイザーを配置し、学生一人ひとりに対して10~20回以上の面談を行います。
また、キャリアサポート制度や就職ガイダンス、模擬テスト、面接対策セミナーなど、就職活動を全面的にサポートするプログラムが用意されています。
これにより、学生は安心して就職活動に臨むことができます。
これらの理由から、大阪工業大学は就職に強い大学として知られています。
そして、工業系大学ということで企業からの需要も高く、卒業生は多くの企業で活躍しています。
このように、大阪工業大学は決して恥ずかしい大学ではなく、就職に強い実力派の大学であることを初めて読む読者にも理解していただきたいと思います。
参考:主な就職先
錚々たる会社が並びますね。やはり工業系の大学は強いですね。
全て見たい方はこちら。
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学費が高い?
大阪工業大学の学費について、学部によりますが初年度納入金が160万から170万円前後です。
次年度以降は入学費代が25万円分下がります。
これは高いと感じる人も多いですが私立理系大学としての位置づけを考えると、実際にはそれほど高くありません。
まず、理系大学全般に共通して言えることですが、専門的な設備や実験器具、研究施設の充実が求められるため、学費は文系大学に比べて高くなりがちです。
この金額は、日本の他の理系大学と比較しても平均的であり、特に設備投資が多く必要な工学系の大学としては、むしろ安い部類に入ります。
例えば、立命館大学や龍谷大学の理系学部と比較すると、大阪工業大学の学費は同じくらいであることがわかります。
日本大学などに比べると少し安いとすら言えます。
大学名 | 初年度納入金(円) |
---|---|
大阪工業大学 | 1,656,700 |
立命館大学 | 1,672,600 |
龍谷大学 | 1,646,100 |
日本大学 | 1,770,000 |
このため、理系の教育を受けたい学生にとって、大阪工業大学は経済的にも魅力的な選択肢となります。
さらに、大阪工業大学では奨学金制度も充実しており、経済的な負担を軽減するためのサポート体制が整っています。
奨学金には、返還不要の給付型奨学金や、返済の際に無利子の貸与型奨学金などがあり、学生の経済状況に応じて選択できます。
また、学費の面で重要なのは、投資に見合った教育内容と就職支援の充実度です。
大阪工業大学はPBL(Problem Based Learning)をはじめとする実践的な教育を導入しており、学生が即戦力として活躍できるスキルを身につけることができます。
さらに、就職支援においても、各学科に就職アドバイザーが配置されており、学生一人ひとりに対するきめ細やかなサポートが行われています。
以上の点から、大阪工業大学の学費は理系大学の中では比較的安めであり、その内容やサポート体制を考慮すると、非常にコストパフォーマンスの良い選択であると言えます。
出身有名人
大阪工業大学は、多くの優秀な卒業生を輩出しており、その中にはさまざまな分野で活躍する有名人がいます。
企業の社長さんなどが多いですね。高収入で知られる日本M&Aセンターの社長や就職人気ランキング上位の日本IBMの社長やノエビア化粧品の創業者などを輩出しています。
実際、大阪工業大学は社長が多い大学ランキングで上位30位に入っています。
また、上場企業の役員輩出数ランキングでも上位50位に入っています。
アナウンサーなどが多い文系大学とそこが大きく違います。実学的な大学だからでしょう。
大阪工業大学は、その名の通り、実力と実績を兼ね備えた大学であり、多くの成功者を輩出する場であることがわかります。
氏名 | 肩書き |
---|---|
三宅卓 | 日本M&Aセンター 代表取締役社長 |
山口明夫 | 日本IBM 代表取締役社長 |
大倉昊 | ノエビアホールディングス創業者 |
宮本雅文 | 佐藤工業代表取締役社長 |
前績行 | ダイトエレクトロン 代表取締役社長 |
奥田克実 | 三東工業社 代表取締役社長 |
宮崎正伸 | 株式会社ドーン 代表取締役社長 |
増山晃章 | 星和電機 代表取締役社長 |
古場博之 | トヨタ自動車 CH-R開発責任者 |
山本紘 | 東洋工業(現マツダ)ユーノスコスモ開発主査 |
濱隆 | 大和ハウス工業株式会社取締役常務執行役員 |
谷甲州 | 小説家 |
阿部良之 | 自転車プロロードレース選手(シドニー五輪代表) |
しんどいけど専門性を身につけ良い就職ができる
大阪工業大学の学びは、確かにしんどいと感じることが多いかもしれません。
しかし、その厳しさは専門性を身につけるために必要なステップであり、理系の道を進む上で欠かせないものです。
文系の学生は遊べますが就活が大変です。
理系の学問は、基本的に高度な知識と技術を要求します。
大阪工業大学では、基礎から応用まで幅広く学ぶカリキュラムが用意されており、学生は多くの時間を実験や実習に費やします。
例えば、機械工学科では、材料力学や熱力学などの基礎科目に加え、CADを用いた設計やロボットの開発といった実践的な授業も行われます。
これにより、理論だけでなく実際に手を動かして学ぶことで、実務に直結するスキルを身につけることができます。
一方で、このような授業は時間や労力を要するため、学業がしんどいと感じることもあるでしょう。
しかし、これらの努力は就職活動において大いに役立ちます。大阪工業大学の卒業生は、多くの企業から高く評価されており、特に技術職やエンジニアとしての求人が豊富です。
実際、卒業生の就職率は非常に高く、優良企業への就職実績も数多くあります。これは、大学で培った専門知識と実践力が企業にとって即戦力となるためです。
さらに、大学はキャリアサポートも充実しており、就職活動のアドバイスや企業とのマッチングイベントが頻繁に開催されています。
これにより、学生は自身の専門性を最大限に活かせる職場を見つけることができます。厳しい学業の中で培った忍耐力と技術力は、社会に出てからも大いに役立ちます。
このように、大阪工業大学での学びはしんどい部分もありますが、その分専門性を高め、将来のキャリアに直結する貴重な経験を得ることができます。
まとめ:大阪工業大学は恥ずかしい大学では全くない
大阪工業大学は、長い歴史と実績を誇る工業系の大学であり、その教育内容や就職実績から見ても、決して恥ずかしい大学ではありません。
まず、大学のカリキュラムは非常に充実しており、理論と実践をバランスよく学べる環境が整っています。
これにより、学生は実社会で即戦力となるスキルを身につけることができます。
例えば、前述の通り、機械工学科や電気電子工学科などの各学科では、基礎的な理論をしっかりと学んだ上で、実際の製品開発や実験を通じて応用力を養うことができます。
これらの学びは、企業から高く評価されており、卒業生の就職率が高い理由の一つです。
また、大阪工業大学の卒業生は、数多くの著名な企業で活躍しており、その中には技術の最前線でリーダーシップを発揮している人も少なくありません。
さらに、大学のサポート体制も充実しており、学生一人ひとりのキャリアプランに合わせた指導が行われています。
キャリアセンターでは、企業とのマッチングイベントやインターンシップの斡旋など、具体的な就職支援が行われています。
これにより、学生は自分の専門性を活かせる職場を見つけることができるのです。
大阪工業大学は、その学びの質の高さと実績から、恥ずかしい大学どころか誇りに思うべき大学です。
初めて大学選びをする読者にも、この大学の強みや魅力を理解してもらい、自信を持って選んでもらえればと思います。
結論として、大阪工業大学での学びは、将来のキャリアにおいて大きな財産となるでしょう。
- 大阪工業大学は「Fラン大学」と誤解されることがある
- 実際の偏差値は42.5~47.5で、Fランの基準(偏差値35以下)からは外れる
- 理系大学の偏差値は文系に比べて5~10点高く評価される
- 工学部、ロボティクス&デザイン工学部、情報科学部など多岐にわたる学部が存在する
- PBL(Problem Based Learning)教育を導入している
- 実社会で即戦力となる技術と知識を学生に提供
- 1922年創立で、100年以上の教育歴史を持つ
- 多くの優秀な卒業生を輩出し、製造業を中心に幅広い業界で活躍
- 企業と連携したプロジェクトが多数行われている
- 実践的な教育プログラムが学生の評価を高めている
- 就職サポート体制が充実し、各学科に就職アドバイザーが配置されている
- キャリアセンターでの就職支援が手厚い
- 就職率が高く、著名企業への就職実績も多い
- 学費は他の私立理系大学と比較しても平均的である
- 経済的な負担を軽減する奨学金制度が整っている