東北公益文化大学。

山形県酒田市にある公設民営の私立大学です。

庄内地方の14市町村が設置費用を負担しました。

日本で唯一公益学を学べる大学です。

一時期ネット上でこの大学が公立化するのかと話題になりました。

一部には批判もありました。

山形県にある東北公益文化大学とやらが公立化するようですが、Fラン大学を公立化することによるメリットとはなんでしょうか？　ヤフー知恵袋より

しかし、東北公益文科大学は出身高校を見ればそれなりのレベルですし、公務員輩出や社会福祉士の輩出などで地域の役に立っている大学です。

かなり良い大学なのではないかと思います。

また、地方の大学を偏差値で議論するのはナンセンスです。

そのあたりを徹底解説しました。進路選択の一助になれば幸いです。

 

ポイント

• 東北公益文化大学の偏差値が低いが、地元での就職に強いこと
• 地元公務員や社会福祉士などの専門職に強い教育支援があること
• 入試が共通テストであり、合格最低点が超えやすいこと
• 学費は高いが、奨学金や融資制度で支援が整っていること

東北公益文化大学はやばい？公立化する？

東北公益文科大学の偏差値：Fランだが価値ある大学

東北公益文科大学は公設民営の私立大学で公益学部のみの単科大学です。

東北公益文科大学は偏差値がBF（ボーダーフリー）に位置するため、Fランクに分類されることもあります。

公設民営の大学だけあり出口はなかなか良いです。入口よりも出口が大事ではありませんか。

入試方式は共通テストで英語と現代文（日本史、世界史、現代社会、数学も選べる）の２科目で35％～44％程度取れれば合格最低点を超えることが出来ます。

共通テストはマークシート方式ですので合格最低点は超えやすそうですね。

この大学は、公務員試験や地元の企業に就職する学生に特化した支援を行っており、地元での就職率が非常に高いです。公務員合格率は国立大学並みですね。

東北の方が東京に下宿して日東駒専に行くよりは公立化の噂のあるこの大学に行った方がコスパは良いのではとすら思えます。

多くは、学生が地方公務員や地元の中堅企業に安定して就職できるというメリットがあります。

そのため、地元社会に根差した教育を提供し、地域社会に貢献する人材を育成する点で、非常に価値ある教育機関であると言えます。

また、公務員として働くための専門的な講座やセミナーを提供しており、具体的なキャリアサポートを受けられるのも大きな強みです。

出身高校を見ても偏差値は低くない

東北公益文科大学には、偏差値50代や60代の出身高校からの学生が多く在籍しています。

東北各県から来ています。

これは、地域に国立大学や他の選択肢が限られているため、国立大学の入試に落ちた学生が次の選択肢として当大学を選んでいる現状があるからです。

首都圏や関西圏と違い地方はトップ私立でも偏差値が低かったりします。少子化であまり偏差値が機能していないのですね。

地方では、大学のブランドや偏差値よりも、実際に地元でどれだけ実用的な教育が受けられるかが重視されがちです。

この大学は、地元でのニーズに応える教育を提供しており、地元企業や公務員の職につくための具体的なスキルや知識を学べる環境が整っています。

実際に地方で働くための実務的な能力を養うことができるため、地元で生活を続けたいと考える学生にとっては、非常に魅力的な選択肢であると言えるでしょう。

参考：出身高校ランキング

順位	高校名	偏差値	都道府県
1位	長井高等学校	61 – 62	山形県
2位	寒河江高等学校	59 – 60	山形県
3位	新庄北高等学校	59	山形県
4位	米沢興譲館高等学校	42 – 54	山形県
5位	本荘高等学校	59	秋田県
6位	山形西高等学校	67	山形県
7位	鶴岡中央高等学校	49 – 52	山形県
8位	酒田西高等学校	55	山形県
9位	山形南高等学校	68	山形県
10位	東桜学館高等学校	56	山形県

私立大学なので学費は特別に安いということはない

東北公益文科大学は私立大学であるため、学費が特別に安いわけではありません。

私立大学の学費は、通常、国公立大学に比べて高額であることが一般的です。

この大学の場合、教育の質や施設の充実を考慮すると、学費は妥当な範囲内と言えますが、それでも一部の学生や保護者にとっては負担と感じることもあります。

初年度納入金が112万円です。次年度以降は27万円の入学金分が減ります。

下記は東北、北海道の代表的な私立大学との比較です。また、日本大学との比較も載せています。

決して安くはないですね。

大学名	初年度納入金（円）
東北学院大学	1,169,500
北海学園大学	1,204,000
日本大学	1,290,000
東北公益文化大学	1,120,000

ただし、大学側は経済的な支援も行っており、奨学金制度や学生支援のための融資制度が整っています。

これにより、学費の負担を軽減し、より多くの学生が教育を受ける機会を得られるよう努めています。

学費が高いと感じるかもしれませんが、提供される教育内容やキャリアサポートを考慮すれば、その価値は理解できるはずです。

参考：北海学園大学はやばい？有名人多数の「北の早稲田」の知られざる実力

東北公益文科大学の公立化はいつ？

東北公益文科大学は公設民営の私立大学として設立されました。

公設民営の私立大学が公立化される事例は最近増えています。例えば、高知工科大学など。

東北公益文化大学についても公立化の噂があります。

公立化については、現在のところ具体的な計画や予定は公表されていません。

現状では公立化の必要は無いのではないかと思いますが将来的にはわかりません。

公立化には多くの利点がありますが、同時に財政的な負担や経営の自由度が制限されるデメリットも存在します。

大学が公立化を検討する場合、地域社会や学生からのニーズ、財政状況、教育の質を維持・向上させるための戦略など、多角的な観点からの検討が必要になります。

今後、地域の教育需要や経済状況の変化によって、公立化の議論が進む可能性はありますが、それはあくまで未来のことであり、その時々の状況を踏まえた上での判断が求められるでしょう。

したがって、公立化についての最新情報や進展については、大学の公式発表を待つ必要があります。

参考：知られざる超優良国公立大学：高知工科大学がすごい

就職：公務員に14％、社会福祉士の資格も取れる

東北公益文科大学の就職支援は、特に地元での雇用に強いとされています。

公務員としての採用実績が14%というのは、この大学が提供する教育やキャリアサポートが、地方公共団体や国家レベルでの職に適した質を持っていることを示しています。

国立大学並みですね。

また、社会福祉士の資格を取得できるコースを設けている点も、学生にとって魅力的なポイントです。

これは、高齢化が進む地方において特に需要が高い職業であり、卒業後の就職先が地元であれば、非常に強い競争力を持つと言えるでしょう。

さらに、海外留学をする際の助成金なども出ます。価値ある経験ができそうですね。

この大学からの地元就職の強さは、地域企業や公的機関との連携にもよります。

地元企業や行政との継続的なパートナーシップを通じて、インターンシップや実習の機会を提供し、学生が地域の実情に即したスキルや知識を身に付けることができます。

また、これらの経験は就職活動においても大きなアドバンテージとなり、地元での高い就職実績につながっています。

したがって、地元で働きたいと考えている学生にとって、この大学は非常に魅力的な選択肢と言えるでしょう。

逆に地域以外で就職したい場合は都会の大学のほうが良いでしょう。

地方大学で全国的な就職が強いのは旧帝大（北大や東北大など）や地方国立大学の理系の学部くらいです。

地方国立大学など小樽商科大学などの例外を除いて基本は地元での就職に強いのです。

参考：隠れた実力大学の小樽商科大学がすごい

東北公益文化大学の就職に対して地元志向だと批判されますが、どこの国立大学でもそうなのであまり有益な批判ではないと思います。

地元就職ならそれなりに有利だが、県外となると知名度も低くあまりおすすめしない。　　　　　　　　　口コミサイトより

 

東北公益文科大学の評判、口コミなど

東北公益文科大学の評判は、地域社会における貢献と教育の質によって広く知られています。

この大学は、学問的な厳しさと実践的な学びの場を提供することで、学生たちの能力を最大限に引き出しています。

特に、社会福祉や公務員といった分野での強みは、地元コミュニティにおいて高く評価されており、多くの卒業生が地元で重要な役割を担っていることが、その評判を後押ししています。

しかし、一方で大学全体としてのブランド力や知名度は、全国的に見るとまだまだ発展途上の段階にあります。

地元に根差した大学としての強みを活かしながら、さらに全国レベルでの認知度を高めるための取り組みが求められています。

具体的には、独自の教育プログラムの開発や、研究成果の発信、学外との連携強化などが挙げられます。

これらの努力が実を結び、より多くの人々にその価値が認められることが、今後の大学発展の鍵を握っています。

さらには車が無いと不便という声も多くあります。下宿をする場合はアパート代などは安いようですが車代などが意外にかかるかもしれません。

が、公務員を目指すなどの場合は割に合う価値ある大学だと思います。

車がないと不便。バイトをしたかったり出かけたければ絶対に車は必須になる

まとめ：東北公益文科大学のコスパの良さがやばい

東北公益文科大学は、その特色ある教育プログラムと地元社会への貢献で知られています。

この大学が提供する価値は、偏差値や一般的なランキングを超えたものであり、特に地元での就職支援や公務員、社会福祉士といった専門職への道を開く点で高く評価されています。

地域社会に根ざした教育機関として、その貢献は地元企業や公的機関との強い連携によって支えられており、これが多くの学生にとって魅力的な選択肢となっています。

大学の偏差値が国立や他の有名私立大学に比べて低いとされることもありますが、この数字だけが全てではありません。

多くの卒業生が地元で重要な役割を果たしており、地域社会においては非常に重要な存在です。

また、公務員や社会福祉士など、社会的に重要な分野での資格取得のサポートも充実しており、学生たちはこれらの職業に就くための十分な準備と支援を受けることができます。

教育の質についても、実践的な学びを重視するカリキュラムが設けられており、理論だけでなく、実際の職場で求められるスキルを学ぶことができるため、卒業生は社会に出てすぐに活躍することが可能です。

このように、東北公益文科大学は、学問的な成果だけでなく、卒業生が社会に貢献することを重視しており、その実践的な教育方針が多くの評価を受けています。

この大学が地元地域にもたらす影響は計り知れず、単なる学問の提供だけでなく、地域社会との連携による社会貢献にも力を入れています。

それ故に、東北公益文科大学は価値ある大学として、これからも多くの学生に選ばれ続けることでしょう。

• 東北公益文化大学は公設民営の私立大学で、公益学部のみを設置
• 偏差値はBFに位置し、時にFランクに分類される
• 入試は共通テストで、英語と現代文の2科目を中心に行われる
• 入試の合格最低点は比較的超えやすい設定
• 地元での就職率が高く、公務員試験の合格率も国立大学並み
• 社会福祉士の資格取得支援があり、地方の需要に応える
• 学生の多くが地元の中堅企業や地方公務員として安定して就職
• 学費は高めだが、奨学金制度や融資制度で学費負担を軽減
• 公立化の噂があるが、具体的な計画は未定
• 地元企業や公的機関との連携を通じて地域社会へ貢献
• 車がないと不便な立地だが、地元での生活には車が必要
• 地方国立大学や他の選択肢が限られているため、地元学生が多い
• 地元に根差した教育を提供し、地域社会に貢献する人材を育成
• 大学全体のブランド力や知名度は全国的には発展途上
• 教育の質は実践的で、卒業生は地元で重要な役割を担う

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