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慶應義塾のニューヨーク学院はずるい?富裕層の特権と実際

慶應はお金持ちのイメージが多くの人にあると思います。

慶應幼稚舎とか慶應ボーイとか。

さらに慶應義塾ニューヨーク学院もお金持ちイメージの醸成に寄与しているかもしれません。

物価の高いニューヨークで高校時代を過ごしほぼ全員が慶應義塾大学に進学する。

「ずるい」という声も聞かれます。

ちょっとうらやましいですね。

とはいえ、極寒のニューヨークで英語で生活するのも大変であるようです。

今回は知られざる慶應義塾ニューヨーク学院の生活について解説します。

ポイント

  • 慶應ニューヨーク学院の高い進学率の理由
  • 学院長の推薦システムの仕組み
  • 学生が達成しなければならない厳しい基準
  • 学院に通うための経済的背景と学費の高さ

目次

慶應義塾ニューヨーク学院はずるい?うらやましい?

慶應義塾ニューヨーク学院は「ずるい」という声

慶應ニューヨーク学院は慶應義塾大学への進学率が非常に高いことから、一部では「ずるい」との声が上がっています。

私も正直「うらやましいな」と思います。

ただし、この状況を詳しく検証すると、いくつかの重要なものが見えてきます。

まず、慶應ニューヨーク学院は慶應義塾の一貫教育校であり、学院長の推薦により慶應義塾大学の各学部に進学することができるシステムが確立されています。

これは、学院が提供する教育の質と学生の学業成績に基づいたものです。

このシステムは、学生が長期間にわたり高い学業水準を維持し、様々な評価基準を満たす必要があるため、単に「楽に進学できる」というわけではありません。

例えば、学生は厳格な内部評価と外部試験の成績を基に推薦されます。

また、慶應ニューヨーク学院のカリキュラムはバイリンガル教育を重視しており、学生は高い語学力と国際的な視野を身に付ける必要があります。

これらの要素は、学生が大学で成功するために不可欠ですが、それには相応の努力と才能が求められるのです。

このシステムは、一貫教育の理念に基づいており、学生が一定の基準に達していることを前提としています。

ニューヨークで寮生活をしながら英語の授業を受けて単位を取るのは楽なことではありません。

もちろん、このシステムがすべての学生に公平であるとは限りませんが、それは多くの学校や大学で見られる問題でもあります。

ニューヨーク ローアーイーストサイド

 

慶應ニューヨークの偏差値:入試について

学院の入試については、一般入試と総合型選抜(AO入試)の二つの方法があります。

総合型選抜では、学業成績、活動歴、小論文、面接が評価されます。

一般入試では、国語、英語、数学の筆記試験と面接が行われます。

慶應ニューヨーク学院の偏差値についてですが、具体的な数値を示すことが困難です。

これは国際的な学生を対象としているため、統一された試験基準が存在しないことです。

ただし、一般入試の過去問を見る限りでは偏差値65前後だと思われます。

まず、推薦でも慶應ニューヨーク学院では英検2級程度の英語力が必要と言われます。

英検2級は高校入試で言えば偏差値70を超えます。

大学入試でも英検2級があればMARCH理系の入試で英語が免除されるレベルなのです。

次に一般入試の国語や推薦入試のエッセイなどでは論述力が求められます。

これらの試験は、学生の学力だけでなく、批判的思考能力や問題解決能力を評価するために設計されています。

高校入試の問題と比べても簡単ということは全くなく、偏差値65くらいはあると思います。

ただし、数学は比較的簡単です。

これらを総合すると偏差値65前後の学力はあると思われます。

この入試方式は、学生の多面的な能力を評価することに重点を置いており、単に知識を問うのではなく、学生がどのように知識を活用し、新しい状況に適応できるかを見ます。

いずれにしても、これらの入試は慶應義塾大学への進学を見据えたものであり、高い教育水準を保ちながら、学生が未来の社会で活躍できるような教育を提供することを目指しています。

それには、学生自身の努力と環境が大きく影響しますが、教育機関としての役割も無視できません。

慶應大学にほとんどが進学できる附属校:写真は三田の街並み

慶應義塾ニューヨーク学院の学費

慶應ニューヨーク学院の学費に関しては、その金額がかなり高いことが知られています。

この学院は、慶應義塾の国際的な教育を提供する場として設立されており、その教育内容と施設の充実度は、高い学費が設定される一因となっています。

具体的には、年間の学費は寮費を含めると9百万円前後にものぼると言われています。通学の場合だと700万円前後です。

これには授業料の他に、教材費や施設利用費などが含まれています。

1ドル150円で計算した場合です。(円安か円高かで学費が相当に変わります)

このように高額な学費が設定されているため、在学している学生の家庭の経済状況はかなりの高収入であると推測されます。

実際、多くの家庭は高い教育費を支払うことができる経済力を持っており、それによって子供たちに国際レベルの教育環境を提供しています。

これは、教育への投資として考えられており、将来的に高いリターンを期待している側面もあります。

冬のマンハッタン

富裕層、お金持ちが多い:学費を払える年収である必要がある

慶應ニューヨーク学院の学生の多くが富裕層出身であることは、前述の通り、学費の高さからも明らかです。

この学院に通う家庭の年収は、一般的な家庭と比較して相当に高いと考えられます。

学院の授業料やその他の教育関連費用は、多くの家庭にとって大きな負担となる額ですが、これを支払える家庭が多いことから、その経済的背景は顕著です。

年間の学費900万円前後を3年か4年間払える経済力が親には必要です。

親が日本国内にいる場合、年収2000万円だと税金を払った後だと1300万円しか残りません。(節税しなければ)

普通は年収2000万程度だと慶應義塾ニューヨーク学院には子供を送り出せないのではないでしょうか。

少なくとも年収3000万円(手取り1790万円)か4000万円(手取り2333万円)以上の収入が必要でしょう。

そうなると、親には会社経営者か開業医くらいしかいないと思われます。

もしくは政府関係者か大企業の社員で現地駐在のご家庭ですね。

ただ、寮に入る人が95%だそうで大半が日本からの留学であるようです。

少なくとも8割以上は。

普通の家庭だと「都内に家を買うくらいの金額の貯金」か「私大医学部を卒業できるくらいの貯金」を取り崩すことになるでしょう。

こうした経済的に恵まれた環境にある学生は、教育の質だけでなく、学外での多様な経験も享受することが可能です。

これには、国際的な交流や高度な教育プログラムへのアクセスが含まれます。

しかし、このような状況が教育の格差を生む原因にもなっていることは否めません。

教育機会が経済的能力に左右されることは、教育の理想とは異なる状況であると言えるでしょう。

これらの問題に対して、教育機関がどのように取り組むべきかは重要な議論が必要です。

異国の地で暮らしていくのは簡単なことではない

進学実績:卒業後はほとんどが慶応大学へ

慶應ニューヨーク学院の進学実績については、その卒業生のほとんどが慶應義塾大学に進学するという点で注目されています。

この学院が慶應義塾大学の教育理念を国際的な視野で展開していることから、進学の道筋も明確に設定されています。

このような進学実績は、学院が提供する教育の質の高さと、生徒たちの学業に対する取り組みの積極性を示しています。

学院での教育プログラムは、慶應義塾大学のカリキュラムと密接に連携しており、生徒たちは早い段階から大学レベルの学びに触れる機会を持っています。

これにより、彼らは高校卒業時には、大学で必要とされる知識やスキルを既に身につけていることが多く、その結果として慶應義塾大学への進学率が非常に高くなっています。

しかしながら、このようなシステムがすべての生徒にとって公平であるかという問題も指摘されています。

慶應義塾大学への進学がほぼ保証されている状況は、他の大学や異なる教育機会を探求する機会を制限してしまう可能性もあるからです。

これは、教育の多様性や学生の自由な選択を損なう結果を招くかもしれません。

慶應に行けるのは「ずるい」とは言い難い。うらやましいけど。

慶應ニューヨーク学院に通うことで慶應義塾大学への進学が確約されることから、一部の人々からは「ずるい」との声が上がることがあります。

しかし、実際にこの学院に通う学生たちが直面する現実は、決して簡単なものではありません。

まず、ニューヨークという異国の地での生活そのものが、多くの挑戦を伴います。

寮生活では、家庭を離れて自立した生活を送る必要があります。これには、日常の家事や自己管理、健康管理などが含まれます。

また、異なる文化や言語環境での生活は、適応力やコミュニケーション能力を試される場でもあります。

これらは単なる勉強だけではなく、人間としての成長にも大きな影響を与えます。

さらに、学業面でも高いレベルの学習が求められます。

慶應ニューヨーク学院のカリキュラムは、日本国内の高等学校と比較しても厳しく、大学進学を見据えた高度な内容が含まれています。

このため、学生たちは日々の授業や課題、試験に加えて、進学に向けた準備にも多くの時間と労力を費やさなければなりません。

このように、慶應義塾大学への進学が確約されているとはいえ、それを実現するためには多大な努力と自己管理が必要です。

したがって、「ずるい」と言われることは不適切であり、むしろその過程における努力と困難を理解するべきでしょう。

さらには慶応大学の文系の入試問題は英語と小論文と社会(日本史など)か数学です。

英語の配点が圧倒的に高めです。

SFCは英語と小論文の2科目のみです。

慶應ニューヨーク学院生徒であれば普通に受験しても合格する可能性が高いのではないかと思われます。

ニューヨークで高校生活を送れるのはうらやましいとは思います。ただ、「ずるい」かと言うと微妙なように思います。

まとめ:慶應義塾ニューヨーク学院に「ずるい」と言う気持ちもわかるけど

慶應ニューヨーク学院は、その進学実績や高い教育水準から、外部からは羨ましい存在と見られることが多いです。

しかし、実際にはニューヨークでの生活や学業は多くの挑戦と困難を伴います。

異国の地での寮生活は、自立した生活を送るための能力を養う場であり、文化や言語の違いを克服する力も求められます。

また、学業面でも非常に高いレベルが要求されるため、学生たちは日々の勉強や課題に追われることになります。

このような環境での生活は、学生にとって大きな成長の機会であると同時に、大変な努力を要するものです。

これらを乗り越えて卒業することは、決して簡単なことではありません。

つまり、慶應ニューヨーク学院での日々は、単なる学校生活を超えた自己成長の場であり、その過程で得られる経験やスキルは、将来にわたって大きな財産となります。

外部からは羨ましがられることも多いですが、その背景には学生たちの多大な努力と挑戦があることを忘れてはなりません。

  • 慶應ニューヨーク学院は慶應義塾大学への進学率が高い
  • 学院長の推薦により大学進学が可能
  • 長期間高い学業水準を維持する必要がある
  • 厳格な内部評価と外部試験の成績が求められる
  • バイリンガル教育を重視している
  • 高い語学力と国際的な視野が必要
  • 一般入試と総合型選抜(AO入試)がある
  • 一般入試は国語、英語、数学の筆記試験と面接を含む
  • 年間の学費は寮費を含め900万円前後
  • 通学の場合の学費は700万円前後
  • 学生の多くは富裕層出身
  • 卒業生のほとんどが慶應義塾大学に進学する
  • ニューヨークでの生活と学業は厳しい
  • 自己成長の機会が多い

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