東北工業大学。
工業系の大学は無名だったりしますが、実学を身につけられて就職などが強かったりします。
また、理系の場合は大学院に進学してさらに良い企業で活躍できる道もあります。
偏差値や知名度で低く評価されることがありますが、
企業からは高く評価されていたりします。
そのあたりを徹底解説しました。
進路選択や大学での過ごし方の一助になれば幸いです。
ポイント
- 東北工業大学の偏差値がFランではなく、一定の学術水準を保っていること
- 卒業生が多岐にわたる分野で活躍し、大手企業を含む多くの優良企業への就職実績があること
- 学費が他の私立大学と比較して標準的であり、費用対効果の高い教育が提供されていること
- 研究指向の教育が推進されており、大学院へ進学する学生も東北大学や筑波大学などの高評価な研究機関に進むことができること
東北工業大学はやばい?
東北工業大学の偏差値:Fランでは無い
東北工業大学に関する偏差値は、一部で低く見られがちですが、Fランクとされるほどの低さではありません。
現在のところ、工学部の偏差値は35.0〜40.0の範囲にあり、建築学部の偏差値は40.0、ライフデザイン学部は37.5となっています。
Fランク大学とは偏差値がつかないBF(ボーダーフリー)となるような大学です。
東北工業大学をFランクとは普通は言いません。
また、理系の学部は文系に比べて5~10ほど低く出がちだと言われています。
東北工業大学は日大と同じくらいの偏差値で理系でもある事から一部のネットで言われるほどの惨状ではありません。
それは後に紹介する就職実績や大学院進学実績を見ればわかると思います。
さらには実学系はあまり偏差値が関係ありません。例えば、看護などですね。
工業系も専門分野を身につけられるのであまり偏差値や学歴フィルターは関係ないのです。
工学部では専門教育を早期から導入しており、実験や演習に多くの時間を割いています。
このため、実践的なスキルを身につけやすい環境が整っています。
就職先には大手企業も
東北工業大学の卒業生は、多岐にわたる分野で活躍しており、就職先には名だたる大手企業も含まれています。
これは、大学が提供する質の高い教育と産学連携による強い業界とのつながりがあるためです。
たとえば、建設業界ではエクシオグループや関電工、製造業ではアライドテレシスホールディングス、情報通信業であれば東京エレクトロンやNTTテクノクロスなどがあります。
また、公務員にも5%前後が就職しています。そして8%前後が大学院へ進学します。
下記に主な就職先を列挙します。有名企業もかなりありますね。
- (株)関電工
- (株)九電工
- (株)きんでん
- 東京エレクトロン(株)
- 富士電機(株)
- 東北電力(株)
- 東海旅客鉄道(株)
- 東日本旅客鉄道(株)
- セコム(株)
- 日本郵政グループ
- リコージャパン(株)
- NTTテクノクロス(株)
- トランスコスモス(株)
- 積水ハウス(株)
- 鹿島建設(株)
- 大和ハウス工業(株)
- (株)仙台銀行
- キヤノンマーケティングジャパン(株)
- トヨタ自動車東日本(株)
東北大学や筑波大学の大学院へ進学する学生もいる
東北工業大学からは毎年約8%の卒業生が大学院へ進学しています。
これには、国内のトップ大学院である東北大学や筑波大学の研究科を選ぶ学生も含まれています。
これらの大学院は、特に研究分野において高い評価を受けており、東北工業大学の学生がこれらの機関に進むことは、学生たちが基礎から応用まで幅広い知識と研究能力を身につけている証拠です。
具体的には、東北工業大学のカリキュラムが、学生に対して研究指向の教育を強く推し進めているため、学生たちは早い段階から研究プロジェクトに参加し、実践的な経験を積む機会が豊富にあります。
例えば、情報通信工学科や環境エネルギー学科では、最新の技術を用いた実験やプロジェクトが積極的に行われており、これが大学院でのさらなる研究につながっています。
その結果、東北大学や筑波大学など、研究を重視する大学院に進学する学生が後を絶たないのです。
出身高校の偏差値は低くない:国公立落ちの優秀な学生も多い
東北工業大学に入学する学生の出身高校の偏差値は決して低くありません。
多くの生徒が国公立大学の入試に挑戦した後、その高い学力を活かして東北工業大学に進学しています。
このため、東北工業大学には学力的にも優秀な学生が集まり、学内の学術レベルを高めています。
実際、東北工業大学の学生たちは、入学前から高い学力を有していることが多く、特に理数系科目において強い能力を持っています。
この背景には、学生たちがそれぞれの高校で受けた質の高い教育があると考えられます。
たとえば、仙台市立仙台高等学校や宮城県工業高等学校など、地元宮城県内の有力高校出身者も多いですが、これらの学校は偏差値が全国平均以上であり、生徒たちが大学教育に適応するための十分な準備がなされています。
さらに、これらの生徒たちは国公立大学への挑戦経験を通じて、学問への意欲や自己管理能力も高められており、大学での学びに積極的に取り組んでいます。
地方は大学の数が少ないために上位層と階層の差は大きいとも言えます。
順位 | 高校名 | 偏差値 | 都道府県 |
---|---|---|---|
1位 | 仙台城南高等学校 | 47 – 55 | 宮城県 |
2位 | 仙台市立仙台高等学校 | 56 | 宮城県 |
3位 | 富谷高等学校 | 55 | 宮城県 |
4位 | 古川高等学校 | 56 | 宮城県 |
5位 | 泉高等学校 | 58 – 62 | 宮城県 |
6位 | 仙台東高等学校 | 55 – 58 | 宮城県 |
7位 | 仙台育英学園高等学校 | 41 – 60 | 宮城県 |
8位 | 尚絅学院高等学校 | 48 – 65 | 宮城県 |
9位 | 宮城県工業高等学校 | 48 – 54 | 宮城県 |
10位 | 仙台南高等学校 | 62 | 宮城県 |
10位 | 佐沼高等学校 | 52 | 宮城県 |
12位 | 東北学院高等学校 | 63 – 67 | 宮城県 |
13位 | 長井高等学校 | 61 – 62 | 山形県 |
14位 | 泉館山高等学校 | 64 | 宮城県 |
15位 | 東北高等学校 | 39 – 58 | 宮城県 |
16位 | 仙台第三高等学校 | 67 – 68 | 宮城県 |
留年率は高い:専門分野を身につけるのが大変
東北工業大学では、留年率が高いことが知られています。
これは、専門分野の習得が困難であるために起こる現象ですが、この厳しい環境を乗り越えた学生は、一般的に良い就職先を得ることができます。
全体的に理系の学部は留年率が高い傾向にはあります。その分、文系に比べて就職は良いのですが。
この高い留年率は、厳格な学業要求と密接に関連しており、学生には高度な専門知識と技術が求められます。
たとえば、工学部の学生は1年次から高度な数学や力学、プログラミングなどの専門科目に挑戦し、これが留年の主な要因となっています。
しかし、こうした厳しい学業要件をクリアした学生は、その後の就職市場で高い評価を受けることが多く、エンジニアリングや情報技術、建築などの分野で良質な職に就くことができます。
実際、多くの大手企業や公共機関が東北工業大学の卒業生を積極的に採用しています。
学費は理系学部では標準的な額
東北工業大学の学費は、理系の学部においては全国的に見ても標準的なレベルに設定されています。
工学部の学費は、1年次の入学金と授業料を合わせて約1,550,000円で次年度が入学金分が減り1,310,000です。
ライフデザイン学部は1年次の入学金と授業料を合わせて約1,310,000円で次年度が入学金分が減り1,040,000です。
ライフデザイン学部の経営コミュニケーションは1年次の入学金と授業料を合わせて約1,150,000円で次年度が入学金分が減り910,000です。
こちらは文系の学部の標準的な金額ですね。
これは、同様の学部を設置している他の私立大学と比較しても、適正な価格設定と言えます。
この学費には、設備負担金や学生諸費、委託徴収金などが含まれており、学生はこれにより最新の研究施設や実験機器、図書館の利用など、充実した学習環境を享受することができます。
また、学費の中には留学やインターンシップなど、キャリア形成に直接寄与するプログラムへの支援も含まれているため、学費が学生の将来の成功に直結する投資となっているとも言えます。
このような背景から、東北工業大学の学費は、学生にとって価値あるものであり、その設定は多くの家庭にとっても合理的な範囲内です。
東北工業大学の評判や口コミ
東北工業大学の評判は、その実践的な教育プログラムと高い就職率により、学生たちや業界から高く評価されています。
具体的には、この大学が提供する教育内容が産業界の要求に密接に結びついており、特に工学部やライフデザイン学部においては、実験やプロジェクトベースの学習が多く取り入れられています。
そのため、学生は理論だけでなく、実際の技術や問題解決スキルを身に付けることができると言われています。
また、教員のサポート体制も充実しており、個々の学生の能力や興味に応じた指導が行われている点も、多くの肯定的な評価を受けています。
例えば、数多くの学生が教員の研究プロジェクトに参加する機会を持ち、その経験が就職活動に直接役立っていると報告されています。
まとめ:東北工業大学はやばい大学では普通にない
東北工業大学は、「頑張れば報われる」という特性を持つ大学として知られています。
この理由の一つとして、学生が学業や研究で見せる努力が直接キャリア形成に繋がるためです。
実際、大学は学生が理解を深め、技術を習得するための様々なリソースを提供しており、これが卒業後の優れた就職率に結びついています。
例を挙げれば、工学部の学生は、産業界と連携したプロジェクトに取り組むことが多く、これが大手企業からの評価を受ける大きな要因となっています。
さらに、大学院へ進学する学生も、学部での厳しいトレーニングを経て、高いレベルの研究能力を身に付けることができ、これが国内外の優れた研究機関からのオファーにつながっています。
そのため、東北工業大学はただ単に知識を提供する場ではなく、学生が自らの努力を通じて大きな成果を得ることができる環境を提供しているのです。
この点が、多くの学生や卒業生から高く評価されている理由の一つです。
- 東北工業大学の偏差値はFランではない
- 工学部の偏差値は35.0〜40.0、建築学部は40.0、ライフデザイン学部は37.5である
- 理系学部は文系に比べて偏差値が5〜10ほど低く出るとされる
- 就職実績は良好で、大手企業への就職者も多い
- 公務員に就職する卒業生も毎年5%前後いる
- 大学院進学率は約8%で、東北大学や筑波大学などへ進学する学生もいる
- 留年率が高いが、それにより専門知識と技術が深まる
- 工学部では実験や演習に多くの時間が割かれる
- 理系学部の学費は約1,550,000円ほどで工学系だと標準的な額である
- 文系の学費は約1,150,000円からスタートし、翌年からは更に低下する
- 教育プログラムは実践的で、産業界の要求に密接に結びついている
- 教員のサポート体制が充実しており、学生個々の興味や能力に応じた指導が行われる
- 学生は多くの実践的なプロジェクトに参加し、実技と問題解決スキルを身に付ける
- 大学は学生のキャリア形成に直接寄与する多くのリソースを提供する
- 大学院へ進学する学生は国内外の研究機関から高い評価を受ける