慶應義塾大学の商学部は「就職が悪い？？」⇒そんなわけがない‼

2024年6月14日

慶應義塾大学の商学部。

名門の経済学部よりも少し序列が落ちるイメージがあります。

なので、「就職が悪い」というイメージが一部にあるようです。

しかし、それは全くの誤解で就職が最強の大学・学部の一つです。

そのあたりを徹底解説しました。

進路選択の一助になれば幸いです。

ポイント

慶應義塾大学商学部の就職実績が非常に良い理由：実践的な教育カリキュラムと企業との連携が強く、卒業生は即戦力として高く評価されています。
「チャラ商」というステレオタイプの誤解：表面的な社交性や見た目の派手さが原因であり、実際の学生は学業に非常に真面目で、厳しいアカデミックな追求をしていること。
商学部の教育内容の厳密性と多様性：経済学、経営学、マーケティングなど、実践的な問題解決能力や批判的思考能力を育成するカリキュラムが整っていること。
広範なアルムナイネットワークの利点：慶應義塾大学の強固な卒業生ネットワークを通じて、就職活動だけでなくキャリアアップの面でも大きな助けを受けられること。

慶應義塾大学の商学部は就職が悪い？？

慶應の商学部はチャラい？

慶應義塾大学の商学部に関しては、しばしば「チャラ商」という言葉で揶揄されることがあります。

これは、学部の社交的な雰囲気や、見た目に派手な学生が目立つことから生じたステレオタイプかもしれません。

早稲田なども商学部はチャラ商と呼ばれたりしますね。

しかし、実際には、商学部の学生の大多数は非常に真面目に学業に励んでいます。たとえ、茶髪で楽しそうな雰囲気だったとしても。

例えば、商学部の学生は、学問の探求だけでなく、将来のキャリア形成に向けての準備にも熱心です。

たとえ一部の学生が社交的であり、また見た目が派手であったとしても、これは個人の趣味や性格の表れであり、学問に対する真摯な姿勢とは別の問題です。

慶応に入るくらいいなので大部分の人は根は真面目です。

このように見ると、一見すると華やかなイメージの裏で、実は厳しいアカデミックな追求を続ける学生が多いのが慶應義塾大学商学部の特徴です。

多様なバックグラウンドを持つ学生が集まることで、議論は活発に、そして学問的探求は深まる傾向にあります。

この点が、商学部の学生が一概に「チャラい」と評されることの誤解を招く一因とも言えるでしょう。

ただし、一部には本当にとことんチャラい人もいるようです。が、一部です。

日吉のきれいなキャンパス

楽「商」学部と言われたりするけど商学部は暇？

慶應義塾大学の商学部は、しばしば「楽商学部」とも呼ばれます。

これは、商学部のカリキュラムが他の学部に比べて柔軟であり、学生が比較的少ない労力で卒業できるとされるためです。

実際、他の学部に比べて卒業は楽な方だと言われることもあります。

しかし、この表現は、学部の実際の学習内容や学生の努力を過小評価するものであり、実際には多くの学生が専門的な知識とスキルを身に付けるために相応の努力をしています。

商学部では、経済学、経営学、マーケティングなど、多岐にわたる分野が教えられています。

これらの分野は、ただの知識の暗記にとどまらず、実践的な問題解決能力や批判的思考能力を養うことが求められます。

学生はケーススタディ、プロジェクトワーク、インターンシップなどを通じて、理論だけでなく実践的な技能も磨かれていきます。

公認会計士に合格する人数も日本一です。

このため、「楽商」というレッテルは、学部の全体像を正確に表しているとは言い難いものです。卒業をするのが他の学部に比べて簡単と言われるだけです。

学生自身がどのように学び、どのように時間を使うかによって、学部の体験は大きく変わります。

要領よく学び、効率的にスキルを身に付けることは大切ですが、それには自己管理能力や積極的な学びが不可欠です。

慶應商学部は就職がすごい

慶應義塾大学の商学部は、就職活動において非常に強いとされています。

実際、商学部の卒業生は経済学部と比較しても遜色ない成果を見せています。

これは、商学部が提供する実践的な教育カリキュラムと企業との強固な連携によるものです。

学生は企業の実際の課題を解決するプロジェクトに取り組む機会が多く、これが就職活動での強みとなっています。

商学部では、マーケティング、財務、人事、経営戦略といったビジネスの核心をなす科目が充実しており、これらの科目が就職後すぐに役立つ具体的なスキルとなります。

また、多くの著名企業がインターンシップを提供しており、学生は実務経験を積むことができます。

このような経験は、就職市場での競争力を高めるだけでなく、実際の業務に対する理解を深めることにもつながります。

さらに、慶應義塾大学の卒業生ネットワークは広範にわたり、商学部出身者はその豊富なアルムナイネットワークを活用することができます。

このネットワークは、就職活動だけでなくキャリアアップの面でも大きな助けとなります。

つまり、商学部の学生は、教育プログラムの質の高さ、実践的な学習機会、強力な卒業生ネットワークという三重の利点を享受しているのです。

参考：商学部の主な就職先

高収入な有名企業がずらりと並びますね。経済学部と遜色ないとも言われています。

慶応大学のHPより。

会社名	人数
みずほ銀行	18
有限責任監査法人トーマツ	17
有限責任あずさ監査法人	16
ベイカレント・コンサルティング	14
三菱UFJ銀行	14
EY新日本有限責任監査法人	13
アクセンチュア	13
アビームコンサルティング	13
三井住友信託銀行	13
楽天グループ	13
PwCコンサルティング合同会社	11
デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社	11
エヌ・ティ・ティ・データ	11
キーエンス	10
EYストラテジー・アンド・コンサルティング	9
ＳＭＢＣ日興証券	9
東京海上日動火災保険	9
凸版印刷	9
日本アイ・ビー・エム	9
三菱UFJ信託銀行	9
リクルート	9

国立理系を目指していた人もいたような真面目な人もいる：a方式は倍率が低く穴場

慶應義塾大学商学部のA方式入試は、特に数学を重視しているため、国立理系大学を目指していた学生にとって有利な選択肢となり得ます。

この方式では、英語、数学、社会の三科目が求められますが、数学が入試科目に含まれているため、理系学生が得意とする論理的思考や解析能力を活かせる点が魅力です。

理系の学生が商学部を選択する理由の一つに、数学のスキルを活かしつつ、新たに経済や経営の知識を身につけたいという動機があります。

特に、商学部では数学を用いた経済分析や財務分析が重要視されるため、理系出身者はこれらの分野で優位性を持つことができます。

加えて、A方式の入試は他の学部や他方式と比較して比較的倍率が低いという特徴があります。これは、理系の学生が少ないためにライバルが少ないことも一因でしょう。

しかし、その「穴場」感がさらなる魅力を提供し、理系の学生にとっては他の多くの受験生が避けるかもしれない選択肢を提供しています。

このように、慶應義塾大学商学部のA方式は、理系の学生にとって非常に有利な入試ルートであると言えます。

数学を得意とする学生は、この機会を利用して商学の分野でのキャリアを考えることも一つの良い選択肢です。

慶應の商学部は有名人も多数：就職が悪いわけがない

慶應義塾大学の商学部は、数多くの有名人や成功したビジネスリーダーを輩出しています。

この事実は、商学部が提供する教育の質の高さと、卒業生が社会で活躍するための強固な基盤が整っていることを示しています。

例えば、多くの上場企業のCEOや役員がこの学部の出身であり、彼らは日本経済において重要な役割を担っています。

商学部の教育プログラムは、理論だけでなく実践的なスキルを学べるよう設計されています。

学生はケーススタディやインターンシップを通じて、実際のビジネス環境で求められる能力を身に付けることができます。

また、卒業生は慶應義塾大学という強力なブランドと広範なアルムナイネットワークの恩恵を受けることができ、これが彼らのキャリアの成功を後押ししています。

このように、商学部はただの学問の場ではなく、学生が社会で成功するための実用的な知識とネットワークを提供する場所です。

そのため、就職が悪いという噂は根拠のないものであり、実際は商学部の学生が就職市場で非常に高い評価を受けているのです。

参考：慶應の商学部出身有名人の一部

全て見たい方はこちら。

氏名	職業
中曽根弘文	参議院議員・元外務大臣・元文部大臣
内田恭子	アナウンサー
中野美奈子	アナウンサー
永野毅	東京海上ホールディングス取締役社長(代表取締役)
柴田久	静岡銀行取締役頭取(代表取締役)
安藤宏基	日清食品ホールディングス代表取締役取締役社長・CEO
永山治	中外製薬CEO
内藤晴夫	エーザイ代表執行役CEO
内田陽介	弁護士ドットコム代表取締役社長
miwa	シンガーソングライター
勝間和代	経済評論家
永谷泰次郎	永谷園ホールディングス代表取締役社長