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ロボット工学を学び仕事にできる大学ランキング 就職実績から考える

ロボット工学は、未来の技術を形作る中心的な分野として、世界中でその重要性が高まっています。最先端のロボット技術を学び、創造的なアイデアを現実のものに変えるためには、優れた教育機関での学びが不可欠です。

しかし、数ある大学の中から、自分に最適な場所を選ぶのは容易ではありません。ロボット工学を学ぶ大学について考える時、あなたは何を求めていますか?

世界をリードする教授陣による指導、実践的な研究機会、または将来的な高収入や豊富な就職先への道かもしれません。

この記事では、ロボット工学を学ぶための世界の有名な大学、国公立や私立の違い、そして東京を含む主要都市の大学に焦点を当て、あなたが夢に向かって進むのに役立つ情報を提供します。

ポイント

・ロボット工学の将来性

・ロボット工学を研究して仕事にできそうな大学と大学院

・おすすめの大学

・大学院に行くべき理由

 

目次

ロボット工学 大学ランキング

将来性ある分野で高収入

ロボット工学は、産業から日常生活に至るまで、私たちの世界を根本から変えるポテンシャルを秘めています。

この革新的な分野がもたらす変化は、社会の構造を再編し、新たなキャリアパスを開拓しています。

ロボット工学の専門家は、自動化技術、人工知能(AI)、機械学習など、急速に発展する技術領域において重要な役割を担っています。

このような背景から、ロボット工学の専門家には高い報酬が支払われ、将来性ある分野として注目されています。

統計によれば、ロボット工学の専門家の平均年収は、他のエンジニアリング分野に比べて高く、さらに技術進化に伴い需要が高まることが予測されています。

例えば、米国のロボット工学技術者は年間約80,000ドルから120,000ドルの範囲で報酬が設定されていますが、経験や専門性に応じてこれを大幅に上回るケースも少なくありません。

また、ロボット工学分野は、2025年までに年平均8%以上の成長が見込まれており、これは他の多くの産業分野を上回る速度です。

このようにロボット工学は、技術的なスキルと創造性を兼ね備えた人材に対して、安定した高収入とキャリアの成長機会を提供します。

さらに、この分野の専門家は、社会の進歩に貢献する新たなソリューションを開発することで、意義深い仕事に従事することができます。これらの要因が、ロボット工学を高収入で将来性のある分野へと押し上げています。

 

就職先として有名な4大ロボメーカーとは?

 

ロボット工学の学生や専門家がキャリアを築く上で、特に注目されるのが「4大ロボメーカー」と呼ばれる世界的な企業群です。これらの企業は、革新的なロボット技術と製品で知られ、業界をリードしています。なんと2つが日本企業です。

ここでは、これらの企業が何をしているのか、そしてなぜそこで働くことが有益なのかを掘り下げます。

  1. ファナック:工業用ロボットの製造で世界をリードする日本企業です。精密な自動化ソリューションを提供し、製造業の効率化に貢献しています。ファナックで働くことは、最先端の自動化技術に触れ、大規模な製造プロセスの最適化に関わるチャンスを意味します。本社は山梨県。

  2. ABB:スイスに本拠を置くこの企業は、電力と自動化技術の分野で幅広い製品を提供しています。特に、電力供給システムや産業用ロボットでその名を知られており、持続可能なエネルギー解決策の開発にも力を入れています。ABBでの仕事は、グローバルな規模でエネルギー効率と自動化の進化に貢献する機会を提供します。

  3. KUKA:ドイツに本社を置くKUKAは、特に自動車産業向けのロボット製造で知られています。最新の技術を駆使したロボットシステムは、生産ラインの柔軟性と効率を高めることで、製造業の未来を形作っています。KUKAでは、高度な工学技術と革新的な思考を生かすことができます。

  4. 安川電機株式会社:1915年に設立された日本の企業で、産業用ロボット、モーションコントロール、ドライブ技術を中心に、幅広い産業分野に製品とソリューションを提供しています。同社は、世界的にも高い評価を受ける産業用ロボット「モートマン(MOTOMAN)」シリーズで特に知られています。本社は九州。

これらの企業で働くためには、最新のロボット工学技術に精通しているだけでなく、創造性、チームワーク、プロジェクト管理のスキルが求められます。

これらの企業では、革新的なアイデアを形にすることが重視され、従業員には挑戦と成長の機会が豊富に提供されます。

ロボット工学のキャリアを追求する上で、これらの「4大ロボメーカー」は、目指すべき重要な目標となるでしょう。

4大ロボメーカー・有名企業の採用大学・大学院ランキング

ロボット工学分野でのキャリアを志す学生にとって、大学院の選択は将来の就職先に大きな影響を与えます。

特に、先端技術を駆使する有名企業への就職を目指す場合、どの大学院がその扉を開く鍵となるのか知っておくことが重要です。

このセクションでは、ロボット工学において高い名声を持つ大学院と、卒業生が活躍する主要企業について紹介し、大学院の選択がキャリア形成にどのように貢献するかを掘り下げます。

例えば、世界的に有名なロボット工学研究所を持つマサチューセッツ工科大学(MIT)の卒業生は、Google、NASA、ボストン・ダイナミクスなど、イノベーションをリードする企業に多数就職しています。

また、カリフォルニア大学バークレー校(UC Berkeley)では、その革新的なロボティクスプログラムが、TeslaやAppleといったテクノロジー企業から高く評価されています。

これらの大学院では、実践的な研究プロジェクト、インターンシップ、業界との連携プログラムを通じて、学生は最先端の技術開発に携わる機会を得られます。

これにより、学生は実務経験を積みながら、業界で求められるスキルと知識を身に付けることができます。

企業側から見ても、これらの大学院からの卒業生は、最新の技術トレンドを理解し、革新的なアイデアをもたらすことができるため、採用において非常に魅力的な候補者となります。

例えば、自動車産業において自動運転技術の開発を進める企業は、ロボット工学の知識に加え、AIや機械学習に精通した人材を求めています。このようなスキルセットを持つ卒業生を輩出する大学院は、企業との強いパートナーシップを築いています。

最終的に、ロボット工学分野で成功するためには、適切な大学院での教育と、そこから得られるネットワークが極めて重要です。学生がどの大学院を選ぶかは、彼らの将来のキャリアパスを形作る上で決定的な要因となるでしょう。

順位 2023年ファナックの採用大学名 採用人数
1位 東京大 12人
2位 東京工業大 7人
3位 慶應義塾大 6人
4位 東北大 6人
5位 名古屋大 5人
6位 筑波大 5人
7位 千葉大 4人
8位 早稲田大 4人
9位 東京理科大 4人
10位 電気通信大ほか 3人
順位 2023年の安川電機の採用大学院 採用人数
1位 九州大 4名
2位 九工大 3名
3位 東北大 2名
3位 大阪大 2名
5位 東工大 1名
5位 電通大 1名
5位 金沢大 1名
5位 神戸大 1名
5位 岡山大 1名
5位 広島大 1名
5位 長崎大 1名
5位 鹿児島大 1名

次にロボットのアシモや航空機でも一世を風靡したホンダの採用大学です。

ホンダの採用大学 採用人数
芝浦工業大 20
大阪大 15
中央大 15
東京理科大 15
日本大 15
法政大 15
同志社大 15
東京大 14
東京工業大 14
東北大 13
慶應義塾大 13
早稲田大 13
九州工業大 12
横浜国立大 11
九州大 10
明治大 10
北海道大 9
電気通信大 9
東海大 9
名古屋大 8
名古屋工業大 8
京都大 8

 

理系は大学院

ロボット工学を深く学び、専門知識を身につけるためには、大学院での学びが不可欠です。実際、有名企業の理系採用のほとんどが院卒ということはざらです。

最終的な学歴は大学院で判断されるために早めに大学に行き学習することが望ましいと言えます。上記の採用大学で少しがっかりした方もいるかもしれませんが、国立の大学院は大学入試よりも比較的に容易に入れます。

大学が日本大学から東大の大学院に行く人もいますし、明治大学から東京工業大学の大学院に行く人もいます。

上記の企業の採用大学が一流大学の院ばかりでしたが研究費の差があります。一流国立の大学院で学びロボット工学で世の中に貢献してください。

ロボット工学で有名な国立大学

ロボット工学を学ぶためのおすすめの大学をご紹介します。それぞれの大学がどのような研究や教育を行っているか、その特色や強みを詳しく解説し、読者が大学選びに役立てられる情報を提供します。

宮崎大学

宮崎大学工学部には、国立大学で初めてのロボティクス学科である環境ロボティクス学科が設置されています。この学科では、ロボット、計測制御、機械設計、化学、材料物理、情報技術など幅広い分野を学べるカリキュラムが提供されており、社会環境、自然環境、生活環境に関するニーズに応えた製品開発を目指す教育・研究が行われています。

学生は、異なる科学技術分野の成果を統合する能力を養い、実際の製品開発に必要な横断的な知識を身につけることができます。また、下水管の老朽化調査を目的とした自動走行ロボットの開発や、屋内植物工場、陸上養殖システムの開発など、社会的ニーズに応える研究プロジェクトも進められています。

 

東京都立大学

首都大学東京(現・東京都立大学)の機械システム工学科は、2018年度に「知能機械システムコース」「機械工学コース」「経営システムデザインコース」の3コースを統合して新設された学科です。

この学科では、メカトロニクス、サービス工学、再生医療など多岐にわたる分野の学びが可能であり、分野横断的な知識と専門技術の習得を目指しています。学生は2年次後期から「知能機械コース」と「生体機械コース」に分かれて専門分野の学習を深め、産業界と連携したインターンシップやプロジェクト演習を通じて実践的なスキルを身に付けます。

2019年現在、在籍する学生は1・2年生のみで、高学年向けのプログラムは今後実施予定です。2020年4月には、首都大学東京は「東京都立大学」へと名称が変更されました。

東京工業大学

日本の最先端の技術研究機関の一つであり、ロボット工学の分野においても国内外で高い評価を受けています。東工大では、ロボット工学に関する教育と研究を幅広く行っており、その活動は基礎理論から応用技術開発、さらには社会実装に至るまで多岐にわたります。

東工大のロボット工学の研究は、以下のような分野で特に活発です:

  • 知能ロボティクス:人工知能(AI)技術を活用し、自律的に動作するロボットの研究開発を行っています。これには、環境認識、意思決定、学習能力を持つロボットの開発が含まれます。
  • ヒューマノイドロボット:人間の形を模したロボットの開発に注力しており、人間との協働や社会参加を目的とした研究が進められています。
  • マイクロ/ナノロボティクス:医療分野や精密工業での応用を目指し、極小サイズのロボット技術の開発に取り組んでいます。
  • ロボットビジョン:ロボットが周囲の環境を視覚的に認識する技術の研究が行われており、物体認識や環境マッピングなどが研究テーマとなっています。

教育面では、学部生から大学院生まで、ロボット工学に関連する幅広いカリキュラムを提供しています。特に大学院レベルでは、ロボット工学に特化したプログラムを通じて、次世代のロボット工学者を育成することを目的としています。学生は、最先端の研究に直接参加することができ、国際的な学会での発表や産業界との連携プロジェクトなど、実践的な経験を積む機会が豊富にあります。

ロボット工学で有名な私立大学

東京電機大学

東京電機大学の未来科学部ロボット・メカトロニクス学科では、機械工学、電気電子工学、情報工学、制御工学の知識とスキルを持ったメカトロニクスエンジニアの育成を目指しています。

この学科は2007年に設立され、カリキュラムの特徴として、入学直後から体験できる「ワークショップ」科目があり、プロジェクト形式でのロボット製作を通じてメカトロニクス技術の本質を学ぶことができます。

さらに、「よろず相談室」の設置により、学生は4年生から科目のフォローアップや学生生活、パソコンのトラブルに関する相談を受けることができます。

また、全学年で統一して行われるアチーブメントテストを通じて、学生は自身の基礎力の伸びや長所・弱点を把握できるようになっています。このように、コンピュータを活用した講義と教員の手厚いフォローが特徴です。

芝浦工業大学

現代社会を支える高機能ロボット、次世代自動車、クリーンエネルギー・パワーソースなど、これからの国づくりに欠かすことのできない機械制御システムの解析、開発、設計、製作を行う基礎を、人-環境-社会を含む広範な視点から全体を最適化する原理や思考(システム工学)とともに学習します。

ホンダの採用大学ランキングでも上位に位置していたのが芝浦工大で大企業から引く手あまたの知る人ぞ知る大学です。

早稲田大学

早稲田大学総合機械工学科では、自動車や建設機械、工場設備だけでなく、スマートフォンや家電製品のような日常生活に密接な機械や、将来性が期待されるロボットなど、機械工学の幅広い分野について学ぶことができます。

この学科は、基礎物理学から製図、プログラミングに至るまで、機械開発に必要な知識や技術を網羅的に提供し、ゼロから製品を生み出す技術者や、理論を実践に活かしものづくりのセンスを磨きたい学生に最適な環境を提供します。

総合機械工学科の特色の一つとして、1年次から高校の物理と数学を融合させたエンジニアリングメカニクスなどの専門科目を学び、メカトロニクスラボのような実験や演習を通して実践的なスキルを身につける機会が豊富にある点が挙げられます。

 

わくわくさせてくれるロボット工学の有名教授

工学博士の石黒浩さんは、人型ロボットの研究・開発の先駆者で、ギネス世界記録に記載されたアンドロイド開発者です。

CNNによって「世界を変える8人の天才」に選出された彼の業績は、人と相互作用するロボット研究の分野で特に顕著です。

彼は、古今の著名人を模したアンドロイドを開発し、これらはテレビや雑誌で話題を集めましたが、石黒さんによれば、これらのアンドロイドの開発は比較的簡単であると言います。

2000年からアンドロイド研究を始め、2005年には実モデルに酷似した遠隔操作型アンドロイドがギネス記録に登録されました。

石黒さんは自身を模した遠隔操作型アンドロイド、ジェミノイド®HIシリーズを開発し、その中の一つ、等身大のHI-4は出張講演などにも対応しています。

彼はアンドロイドを通じて、実体の有無よりも「仕事をすること」の重要性が認識されるようになった現代社会の変化を指摘しています。

世界で有名なロボット工学を学べる大学

世界に目をうつしロボット工学の世界的なランキングを見てみましょう。日本のそこまで有名大学でなくても留学できる可能性はあります。夢を広げてロボット工学への情熱を燃えたぎらしましょう。

大学名
カーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University) アメリカ
マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology) アメリカ
ミュンヘン工科大学(Technical University of Munich) ドイツ
スイス連邦工科大学チューリッヒ校 (Swiss Federal Institute of Technology 〔ETH Zürich〕) スイス
カリフォルニア大学バークレー校(University of California, Berkeley:UCB) アメリカ
スタンフォード大学(Stanford University) アメリカ
ジョージア工科大学(Georgia Institute of Technology) アメリカ
ハートフォードシャー大学(University of Hertfordshire) イギリス
ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania) アメリカ
ミシガン大学アナーバー校(University of Michigan, Ann Arbor) アメリカ

 

まとめ:ロボット工学の大学ランキングと未来へのチャレンジ

ロボット工学に関心を持つことは大変すばらしいことだと思います。

社会の様々な課題を解決することができるからです。それも農業、水産、介護、看護、医学、工業、教育、物流などの様々な分野でのロボットの活躍が期待されています。

ロボット工学を学ぶべくいろいろな大学を調べると魅力的なプロジェクトの数々に出会えると思います。国内でも海外でも話を聞くだけでワクワクするプロジェクトを見ることができます。

本記事がその一助になれば幸いです。

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