東京5美大の一角の名門・女子美術大学は、美術界で高い評価を受ける伝統と実績を持つ大学です。
なので、その入学は一筋縄ではいきません。
偏差値だけでなく、実技試験の厳しさが合格のカギを握るため、「難しい」と感じる受験生は少なくないのです。
また、学費の高さから「お金持ちのお嬢様が多い」というイメージがあるかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか。
本記事では、女子美術大学の入試の難易度や学生の特徴について詳しく解説します。
ポイント
- 女子美術大学の入試は偏差値以上に実技試験が重要で難しいこと
- 学費が高く、裕福な家庭の学生が多いが、普通の家庭の学生も多く在籍していること
- 就職実績が高く、任天堂やセガなど有名企業にも多くの卒業生が就職していること
- 学内環境が充実しており、奨学金制度や経済的支援も用意されていること
女子美術大学に入るのは難しい?就職できない?
東京5美大の一角の名門:実技があり偏差値以上に難しい
女子美術大学は、実技試験があるため、偏差値だけではその難易度を測ることができません。
一応、偏差値は40~47.5となっています。
しかし、芸術大学の入試では、学科試験に加え、デッサンや色彩構成などの実技試験が重視されます。
このため、偏差値以上に実技のスキルが求められ、合格には日々の努力が必要です。
また、女子美術大学は「五美大展」に参加する5つの美術大学の一つとしても知られています。
他の参加大学には武蔵野美術大学や多摩美術大学、日大の芸術学部などがあり、いずれも芸術界で名高い大学です。
このような背景から、女子美術大学は芸術大学の名門としての地位を築いています。
入学するためには、高い技術力と作品に対する深い考察が求められるため、受験生はしっかりと準備を進めることが大切です。
受験の際には、過去問や模擬試験で実技の練習を繰り返すことで、合格への道が開かれるでしょう。
まずは、オープンキャンパスや学園祭、作品展などに行き、自分に合う大学化を検討して見はいかがでしょうか?
女子美術大学は歴史と伝統があり有名人も輩出
女子美術大学は、1900年に創立された歴史ある美術大学で、120年以上にわたり多くの芸術家を輩出してきました。
この長い歴史の中で、女子美術大学は日本における女子美術教育の先駆けとなり、独自の教育方針を築いてきました。
多くの卒業生が芸術界で活躍しており、漫画家やデザイナー、アートディレクターとして名を馳せる方々もいます。
例えば、著名な漫画家の伊藤理佐さんやアートディレクターの野田凪さんなどが卒業生として知られています。
これらの卒業生は、独自の感性と技術を駆使して、各界で高く評価されています。
このように、女子美術大学は歴史と伝統に裏打ちされた教育環境の中で、多くの優れた人材を育成しています。
学生たちは、多様な表現方法を学びながら、個々の才能を伸ばし、将来の芸術界での活躍に備えています。
学びたい分野を追求するための環境が整っており、学生一人ひとりが自身の夢を叶えるために努力を重ねています。
学費が高い?
女子美術大学の学費は、確かに高額です。
美術大学では、設備や材料費がかかるため、授業料は一般大学より高めに設定されています。
4年間の総額は600~800万円程度となっており、これは私立の美術大学としては平均的な金額です。
こうした学費の背景には、学生一人ひとりに制作スペースを提供し、個別指導を行うための設備や教員の充実が挙げられます。
他の私立美術大学でも、同様の学費が必要です。
例えば、武蔵野美術大学や多摩美術大学も、同じくらいの費用がかかります。
このように、美術大学では、学生の制作活動を支えるための設備投資が重要な要素となっており、学費が高くなる傾向があります。
学生には奨学金制度や経済的支援も用意されていますので、経済面での不安を抱えている方も安心して学びを続けることができます。
学費を負担に感じるかもしれませんが、充実した教育環境を考慮すれば、その価値は十分にあると言えるでしょう。
学生はお金持ちのお嬢様ばかり?
女子美術大学には裕福な家庭の学生が多いという印象があります。
芸術系に進学する子には良い所のお嬢様が多いというイメージがある方が多いのでしょう。
とはいえ、普通の家庭の学生も多く在籍しています。
確かに学費は高く、私立の美術大学ということもあり、経済的に余裕のある家庭が多い傾向があります。
しかし、それが理由で在校生同士の関係に気まずさを感じることはほとんどありません。
実際、在校生の中には普通の会社員家庭の子供も多く、学費は奨学金やアルバイトで補う学生も少なくありません。
また、女子美術大学は学生同士の結びつきが強く、同じ夢を持つ仲間としてお互いに助け合う風土があります。
裕福な家庭の学生も、気取った雰囲気はなく、むしろ親しみやすい人が多いです。
こうした環境の中で、経済的な背景に関係なく、誰もが平等に学び、自分の才能を伸ばすことができるのです。
心配せず、安心して入学を検討してみてください。
交流を通じて多くの友人を作り、充実したキャンパスライフを送ることができるでしょう。
就職できないは嘘:任天堂やセガなどの有名企業にも就職
女子美術大学の卒業生が就職できないというのは誤解です。
実際には、任天堂やセガなどの有名企業にも多くの卒業生が就職しています。
ハローキティーのデザイナーなどは女子美の出身です。
美術大学という特性上、一般の企業とは異なる職種が多いですが、美術・デザインの専門知識を活かせる職場への就職率は非常に高いです。
卒業生の8割以上がクリエイティブ系の職種に就いており、サンリオや博報堂といった大手企業も採用先に名を連ねています。
これらの企業は、デザインやアートに対する情熱と実力を持つ学生を求めており、女子美術大学で培ったスキルが評価されています。
さらに、大学のキャリア支援センターは、就職活動を手厚くサポートしています。
ポートフォリオの作成や面接対策、企業説明会の開催など、学生一人ひとりに合わせた支援が充実しており、就職率の高さを裏付けています。
女子美術大学を卒業しても、適切なサポートと努力次第で有名企業への道が開けるのです。
参考:主な就職先
凸版印刷、任天堂、サンリオ、カプコン、セガ、吉本興業ホールディングス、LIXIL、中川政七商店、サンエックス、Cygames、赤城乳業、サイバーエージェント、ソフトバンク、NEC,ベネッセコーポレーション、スズキ、チロルチョコ、博報堂プロダクツ、東京都教育委員会、埼玉県教育委員会、横浜市教育委員会、神奈川県教育委員会、千葉県教育委員会
女子美術大学の評判や口コミなど:恋愛は無いという声が多い
女子美術大学の評判は、充実した教育環境と親身な指導により非常に高いです。
学生の口コミを見ると、「教授が優しく、授業が面白い」「制作に集中できる環境が整っている」といったポジティブな意見が多く見られます。
例えば、在校生の口コミでは、「大きなキャンバスで制作できる広さの教室があり、教授や仲間のサポートも手厚い」というコメントがあります。
また、就職についても、「サポートがしっかりしている」「有名企業への就職実績が豊富」と評価されています。
一方で、アクセスの面では「相模原キャンパスは駅から遠い」という声もありますが、静かな環境で制作に集中できるという点を評価する意見が多く、全体的な満足度は高いようです。
サークル活動や文化祭も盛んで、学生生活を楽しんでいるという意見も目立ちます。
そして、気になる恋愛ですが「恋愛は無い」という声が多いですね。
このように、女子美術大学は教育内容やサポート体制が充実しており、学生たちはその環境の中でのびのびと学んでいます。
キャンパスライフを満喫しながら、専門的なスキルを磨くことができる大学です。
ぜひ、いろいろな美大のオープンキャンパスや学園祭、作品展に行ってみてくださいね。
友人関係は充実しています、みんなで同じアトリエで同じように制作するため仲間意識ができ、友達はできやすいと思います。 口コミサイトより
友人関係はいいですが、女の子しか居ないため恋愛は無いと思います
ゲームやアニメについて学びたい人や、キャラクターが好きな人にはとてもおすすめです。
3dCGや、イラストレーター・フォトショップについての使い方や活用法についても学ぶことが出来ます。
サンリオやゲーム会社への就職が多いと思う。
サークルは特殊なサークルが多いです。キノコ愛好会や少林寺拳法サークルもあります。
イベントはサンリオとのコラボが多いです。
恋人関係はダメです。なんせ女子校なので。
友人関係は個性的な人たちがたくさんいるので、自分に合う人と仲良くなるまでが大変かなと思います。
まとめ 女子美術大学は入るのは難しいが教育や就職は素晴らしい
女子美術大学は、長い歴史と豊富な実績を誇る日本有数の美術大学です。
120年以上にわたり、多くの優れた芸術家やデザイナーを輩出してきた伝統は、学生にとって安心できる学びの場となっています。
充実したカリキュラムと個別指導によって、学生一人ひとりの創造力を最大限に引き出す環境が整っています。
また、女子美術大学は、卒業後の就職実績も高く、任天堂やセガなどの有名企業に数多くの卒業生が就職しています。
キャリア支援センターの手厚いサポートが、学生の将来をしっかりとサポートしています。
これにより、アートやデザインに関わる職種だけでなく、多様な分野での活躍も期待されています。
キャンパス内には最新の設備が整っており、制作に集中できる環境が提供されています。
静かな立地や豊かな自然に囲まれたキャンパスは、学生たちがクリエイティブな活動に没頭するのに最適です。
このように、女子美術大学は、美術を本格的に学びたい方にとって理想的な選択肢です。
伝統と実績を兼ね備えたこの大学で、多くの新しい挑戦ができるでしょう。美術を学びたいなら、女子美術大学をおすすめします。
- 実技試験があるため偏差値以上に難易度が高い
- 偏差値は40~47.5だが実技スキルが重要
- 五美大展に参加する名門美術大学の一つ
- 他の参加大学には武蔵野美術大学や多摩美術大学がある
- 1900年創立の歴史ある美術大学
- 漫画家やデザイナーなど著名な卒業生が多い
- 学費は4年間で600~800万円程度
- 学費が高いが設備や個別指導が充実している
- 奨学金制度や経済的支援もある
- 任天堂やセガなど有名企業への就職実績が豊富
- 卒業生の8割以上がクリエイティブ系職種に就職
- キャリア支援センターのサポートが手厚い
- 学生同士の仲間意識が強く友人関係が充実
- 恋愛は少ないが友人関係は良好
- 3D CGやイラストレーターの使い方を学べる環境