「富士大学」と聞くと、偏差値が低いという理由から、「やばい」というイメージを持つ人も多いかもしれません。
しかし、実は富士大学は就職に強い大学としてひそかに有名なのです。
2022年の実就職率ランキングでは、経済学系で第3位という輝かしい実績を誇っています。
また、公務員や上場企業への就職も多く、卒業生の多くが社会で活躍しています。
なぜ、富士大学は就職に強いのか?
その理由は、実践的な教育カリキュラムと手厚い就職支援にあります。
学生一人ひとりに丁寧な指導を行い、卒業後のキャリア形成をサポートしています。
また、地元岩手県とのつながりが強く、地元企業への就職にも有利です。
今回は、そんな富士大学の就職の強さについて詳しく見ていきましょう。
ポイント
・富士大学の偏差値
・就職実績など
・評判や口コミなど
・多くの人が感じる様々な疑問について
富士大学はやばいのか⁉
富士大学の偏差値:Fラン大学と言えるが就職の評価は高い
富士大学は経済学部を中心とする単科大学であり、その偏差値はBFとされています。
偏差値BFとは、定員割れしている可能性が高いことを示しており、一部ではFラン大学とも呼ばれます。
これにより、学力面での競争はそれほど激しくないことが予想されます。
しかし、就職の評価は非常に高いです。富士大学は実践的な教育カリキュラムを重視しており、「富士大学イーハトーブ・キャリアプラン」を導入しています。
このプランでは、全学生がキャリア形成論を履修し、インターンシップに参加することが求められています。
これにより、学生は実社会で必要とされるスキルを身につけることができます。
さらに、卒業生の実就職率は97.4%と全国トップクラスです。
この実績は、大学が学生一人ひとりに対して行う就職支援の結果と言えます。
卒業生の4割が公務員や上場企業に就職しており、企業からの評価も高いことが窺えます。
このように、学力面では低めの評価を受ける一方で、実践的な教育と手厚い就職支援によって、高い就職率と評価を実現している点が富士大学の特徴です。
富士大学の就職先
富士大学の就職先は非常に多岐にわたります。
大学通信の実就職率ランキングでは、全国の経済系学部で第3位にランクインしており、非常に高い評価を受けています。
また、富士大学は「偏差値60以下で年収700万円以上の大学に就職できる20校」に選ばれています。
これは週刊ダイヤモンドの2020年8月8日、15日号で紹介されました。
大学自ら「就職に強い富士大学」と名乗っているだけありますね。
これは岩手で伝統がある大学なのでOBが各組織で活躍しているからかもしれませんね。
具体的な就職先としては、公務員や上場企業が多く、就職内定者の約4割がこれらの職に就いています。
富士大学の学生は、地元での就職を希望するケースが多いです。
そのため、岩手県内の優良企業や公的機関に多くの卒業生が就職しています。
これには、地元企業との強い結びつきと、大学側のきめ細やかな就職支援が影響しています。
また、富士大学には、国立大学の合格を逃した優秀な学生も多く入学してきます。
これらの学生は、地元から離れずに高等教育を受けたいという意向を持っており、その結果、富士大学には学力が高い学生も多く集まっています。
このような背景から、就職先の企業からも高い評価を得ています。
具体的な就職先には、警察や地方自治体、金融機関、大手製造業などがあり、学生の幅広いキャリアパスを支えています。
例えば、卒業生は、北日本銀行、トヨタ自動車東日本、ANA新千歳空港などの企業に就職しています。
このように、富士大学は偏差値こそ高くないものの、地元密着型の就職支援や、優秀な学生の受け入れにより、高い就職実績を誇っています。
参考:主な就職先
一条工務店、三菱重工業、豊田自動織機、東日本電信電話、東京地下鉄、東北銀行、七十七銀行、盛岡信用金庫、花巻信用金庫、北上信用金庫、テイクアンドギヴ・ニーズ、綜合警備保障、福島県教育委員会、盛岡市教育委員会、北上市教育委員会、会津若松市教育委員会、那須塩原市教育委員会、横浜市教育委員会、石川町教育委員会、法務局(刑務)、警視庁、青森県警察本部、 岩手県警察本部、宮城県警察本部、花巻市役所、大船渡市役所、宇都宮市役所、葛巻町役場など
全て見たい方はこちら。
富士大学の出身高校:偏差値が高めの高校も多くランクイン
富士大学の出身高校には、偏差値が高めの高校も多くランクインしています。
これにはいくつかの理由があります。
まず、富士大学が就職実績で高い評価を得ていることが挙げられます。
経済学部の実就職率は全国トップクラスであり、多くの優良企業や公務員への就職が実現しています。
また、国公立を落ちた場合に県外に出れない生徒は地元の私立大学に行くのです。
岩手の場合はそれが富士大学となります。
これにより、偏差値の高い高校からも富士大学を志望する生徒が増えているのです。
例えば、盛岡中央高等学校や花巻北高等学校、盛岡第三高等学校など、偏差値が高い高校からも多くの合格者が出ています。
これらの高校は学力の高い生徒が集まることで知られており、彼らが富士大学を選ぶ背景には、大学の教育内容や就職支援がしっかりしている点が影響していると考えられます。
さらに、地元岩手県内の高校だけでなく、他県からも偏差値の高い高校がランクインしています。
仙台育英学園高等学校や青森東高等学校などがその例です。
これらの高校からの生徒が富士大学を選ぶ理由として、地元を離れずに高い教育を受けられる点や、大学の学費支援制度が充実している点が挙げられます。
このように、富士大学は就職実績や教育支援の充実度から、偏差値の高い高校からも多くの生徒が進学先として選んでいます。
初めてこの大学を検討する際には、出身高校の偏差値や合格者数を確認することで、大学の評価をより具体的に理解することができます。
参考:出身高校ランキング
けっこう遠方からも来ているのですね。
寮があるだけあります。
全て見たい方はこちら。
順位 | 高校名 | 区分 | 都道府県 | 偏差値 |
---|---|---|---|---|
1 | 盛岡中央高等学校 | 私立 | 岩手県 | 41 – 67 |
1 | 花巻北高等学校 | 公立 | 岩手県 | 58 |
1 | 学校法人石川高等学校 | 私立 | 福島県 | 46 – 54 |
4 | 盛岡第四高等学校 | 公立 | 岩手県 | 58 |
4 | 仙台育英学園高等学校 | 私立 | 宮城県 | 41 – 60 |
4 | 青森東高等学校 | 公立 | 青森県 | 63 |
7 | 水沢高等学校 | 公立 | 岩手県 | 56 |
7 | 黒沢尻北高等学校 | 公立 | 岩手県 | 54 |
7 | 秋田中央高等学校 | 公立 | 秋田県 | 61 |
7 | 米沢中央高等学校 | 私立 | 山形県 | 42 – 54 |
7 | 新屋高等学校 | 公立 | 秋田県 | 54 |
なぜ岩手県にあるのに富士大学?
ところで、富士大学は岩手県に所在しているにもかかわらず、その名前に「富士」を冠しています。
この名前の由来については、大学の創立者やその歴史に関係があります。もともと富士大学は1961年に「学校法人京王学園」として設立され、奥州大学という名称で開学しました。
その後、1976年に「学校法人富士大学」となり、現在の富士大学に改称されたのです。
名前に「富士」を冠している理由の一つは、東京にある姉妹校の東京富士大学との関係です。
東京富士大学の初代学園長であった二上仁三郎氏が、富士大学の理事長も務めていたことから、名前に「富士」が採用されました。
東京富士大学の名称の由来は、富士山が世界における名山と称えられているように、大学もそのように称えられる存在になることを期待してのものです。(現在は東京富士大学との関係はほぼ無いそうです。)
富士大学もこの理念を共有し、地域に根ざした教育を提供しつつ、全国的に評価される大学を目指しています。
地元岩手県内外からの学生が集まり、幅広い教育と就職支援を提供することで、その名にふさわしい成果を挙げています。
このように、富士大学の名前には、創立者の思いや東京富士大学との歴史的なつながりが反映されています。
富士大学出身の著名な卒業生
富士大学には、著名な卒業生が存在します。
特にスポーツ分野で活躍している卒業生が多く、大学の名を広めています。
例えば、プロ野球選手の山川穂高選手は、富士大学経済学部経営法学科を卒業しています。
彼は埼玉西武ライオンズで活躍し、日本を代表するホームランバッターとして知られています。
他にも、プロ野球選手の外崎修汰選手や中村恭平選手も富士大学の卒業生です。
彼らはそれぞれ異なる球団でプレーしており、その実力でチームに貢献しています。
また、ホッケー選手であり、北京オリンピックの代表選手である小沢みさき選手も富士大学の卒業生です。
彼女はホッケー界での活躍を通じて、富士大学の名を広めています。
これらの卒業生は、富士大学の教育や環境がスポーツ選手としての成長を支えていることを示しています。
特にスポーツに力を入れている富士大学は、優れたトレーニング環境と指導体制を提供しており、学生がプロとしての道を歩むための支援を行っています。
このように、富士大学の著名な卒業生はスポーツ界を中心に多く存在し、彼らの活躍が大学の評価を高めています。
初めてこの大学について調べる方にとって、卒業生の実績は大学の魅力を理解する上で重要な要素となるでしょう。
宗教とは関係なし
富士大学をネットで検索すると、時折「宗教」というキーワードが関連して表示されることがあります。
しかし、富士大学は宗教とは一切関係がありません。
この誤解が生じる背景には、名前の由来や過去の歴史的なつながりが影響している可能性があります。
富士大学の名前は、東京にある東京富士大学との歴史的なつながりから来ています。
東京富士大学の前身の大学に某宗教団体の開祖が若い頃に通っていたのだそうです。
これはあくまで歴史的な経緯に基づくものであり、宗教的な意味合いは全くありません。
また、富士大学は岩手県に所在し、地域密着型の教育を行っています。
経済学部を中心に実践的なカリキュラムを提供し、学生のキャリア形成を支援しています。
大学のカリキュラムや活動内容には宗教的な要素は含まれておらず、一般的な大学教育を行っています。
このように、富士大学は宗教とは無関係であり、誤解を避けるためにも、初めてこの大学について調べる方にはその点を明確に理解していただきたいと思います。
大学の公式サイトや資料を確認することで、正確な情報を得ることができるでしょう。
富士大学の評判や口コミ
富士大学の評判は、特に就職実績の高さにおいて非常に良好です。
実際に、2022年の学部系統別実就職率ランキングでは、全国の経済学系で第3位にランクインしており、この実績は多くの学生や保護者から高く評価されています。
また、就職先には公務員や上場企業が多く含まれており、大学の教育が実社会で役立つスキルを提供していることが証明されています。
さらに、富士大学の教育カリキュラムは実践力を重視しており、「富士大学イーハトーブ・キャリアプラン」という独自のプログラムを導入しています。
このプログラムでは、全学生がキャリア形成論を履修し、インターンシップに参加することが求められています。
これにより、学生は卒業後のキャリアに向けて具体的な準備を行うことができます。
一方で、偏差値が低いという指摘もあります。
偏差値BFという評価は、定員割れの可能性が高いことを示しています。
しかし、学力面での課題を補うために、大学側は手厚いサポートを提供しています。
学生一人ひとりに対する指導やサポートが充実しているため、学業に不安がある学生でも安心して学べる環境が整っています。
富士大学の学費
富士大学の学費は、初年度納入金として1,225,000円が必要です。
この内訳は、入学金260,000円、授業料700,000円(分割払いも可能)、施設設備費265,000円となっています。
次年度以降は入学金分が減額されます。
さらに、図書費や委託徴収金などの追加費用も発生します。
特に、学友会入会金や学友会費などが含まれており、これらは大学生活を充実させるための重要な費用です。
私立大学の文系だとこのくらいではないかと思われます。
また、富士大学には学生寮も完備されています。
キャンパスに非常に近い場所に男女別の寮が5つあり、ライフスタイルに合わせて選ぶことができます。
例えば、男子寮の第二陸奥寮は8畳の2名共同部屋で、1日3食の食事が提供されます。
月額の寮費は21,137円、食費は1日1,067円×日数の基本料金14,300円、光熱費は16,548円です。
これにより、一人暮らしが不安な学生でも安心して生活をスタートすることができます。
女子寮のロッヂハウス藤は、6畳のワンルーム個室で、1日3食の食事が提供されます。
月額の寮費は27,700円であり、光熱費は実費負担です。
これにより、女性の学生も安心して生活を送ることができます。
さらに、富士大学では奨学金制度も充実しています。
例えば、富士大学特待生制度や青木特別奨学金など、様々な奨学金が用意されています。
これにより、経済的に困難な学生でも学びを続けることができるよう支援されています。
このように、富士大学は学費の面でも、生活面でも充実したサポートを提供しており、学生が安心して学業に専念できる環境を整えています。
初めてこの大学を検討する方にとっては、学費や生活環境の詳細を理解することで、安心して進学の決断をする手助けとなるでしょう。
まとめ:富士大学は普通にやばい大学ではない
富士大学は、偏差値が低いことから一部で「やばい大学」と言われることがありますが、実際にはそうではありません。
特に、就職実績においては非常に高い評価を受けています。2022年の実就職率ランキングで経済学系第3位にランクインしており、卒業生の多くが公務員や上場企業に就職しています。
このような実績から、富士大学は就職支援が充実している大学といえます。
また、富士大学の教育カリキュラムは実践力を重視しています。
「富士大学イーハトーブ・キャリアプラン」という独自のプログラムを導入しており、全学生がキャリア形成論を履修し、インターンシップに参加することが求められます。
これにより、学生は実社会での経験を積み、卒業後のキャリアに向けた準備ができます。
さらに、富士大学には充実した奨学金制度や学生寮が整備されており、経済的に困難な学生でも安心して学業に専念できる環境が整っています。
例えば、特待生制度や奨学金制度を利用することで、学費の負担を軽減できます。
また、キャンパスに近い学生寮は、初めての一人暮らしをサポートし、安心して生活を送ることができます。
このように、富士大学は決して「やばい大学」ではなく、しっかりとしたサポート体制と実績を持つ大学です。
努力次第で大いに道が開ける環境が整っているため、初めてこの大学を検討する方にとっても、安心して進学先として選ぶことができるでしょう。
頑張れば自分の目標を実現できる大学、それが富士大学です。
最後にまとめますね。
- 就職実績がすごい! 経済学系実就職率ランキングで第3位!公務員や上場企業への就職も多い。
- 実践的な教育で即戦力に! インターンシップやキャリアプランで、卒業後に役立つスキルを身につける。
- 地元密着で安心! 岩手県内の優良企業や公的機関に多くの卒業生が就職。
- スポーツ選手輩出! 山川穂高選手や小沢みさき選手など、著名な卒業生も多数。
- 宗教とは関係ない!
- 学費は私立大学並み。 充実した奨学金制度で、経済的な負担を軽減。
- 学生寮完備! キャンパス近くにあり、一人暮らしも安心。
- 偏差値BF?大丈夫?
- 実習が多い! 現場で学ぶ実践的な教育で、即戦力に。
- 地元企業とのつながり! 就職活動に有利。
- 資格取得支援! 就職に役立つ資格取得をサポート。
- 少人数制! 一人ひとりに丁寧な指導。
- 地域貢献! 地域との連携で、社会貢献活動も充実。
- 努力次第で大いに道が開ける! 自分の目標を達成できる環境が整っている。