「中卒でも大学の門を叩けるかな?」そんな不安を抱えるあなたへ。
実は、大学の扉は、思いのほかあなたにも大きく開かれています。ただ立ち止まっているだけでは見えてこない、中卒からでも大学へと続く数々の道。
それらを歩むためには、確かに特定の条件をクリアし、心を込めた準備と勉強が必要になります。でも心配は無用です。
ここでは、そんな夢を実現させるための具体的な方法を、明るく照らし出していきます。中卒から大学への一歩を踏み出すためのガイドを、今、始めましょう。
ポイント
- 中卒でも大学進学が可能であること。
- 大学受験には特定の条件を満たす必要がある。
- 大学進学のメリットには、自信の獲得や生涯年収の向上が含まれる。
- 大学受験を成功させるためには、目的の明確化と効率的な勉強法が重要である。
中卒でも高校行かないで大学にいける
大学は現役生、もしくは一年か二年ほど浪人していくところというようなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
ですが、大学は年齢を問わず入学することができ、中卒でも大学に行くことは可能です。
ただし、いくらかの条件を満たした人でないと受験資格はもらえないので、注意しましょう。
また、ある程度の学力は必要になってくるため、勉強は必須です。文部科学省が定めるところによると、
・高等学校又は中等教育学校を卒業した者
・特別支援学校の高等部又は高等専門学校の三年次を修了した者
・高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格した者
・大学において個別の入学資格審査に認めた18歳以上の者 (他複数)
などが大学に行くことが出来る条件を持つ人となります。そのため、中卒でも大学受験をすることが出来ます。
注意点として、ここで言われている中等教育学校は中高一貫と呼ばれる仕組みのことを指します。
大学受験をするメリット
まず、大学受験に合格すれば大学に入学することができますよね。
そして、大学を無事卒業することが出来れば、中卒から大卒という肩書を得ることができます。そこでここでは大学受験をするメリットについて解説していきます。
大学受験をするとやり切った自信がつく
中学を卒業してから勉強をしてこなかった人もいるのではないでしょうか。
また、受験という機会に触れることがなかった人もいるのではないかと思います。大学受験をするということは、中長期的な受験勉強が必要になってきます。
そして、中には勉強がつらいという理由で受験勉強をやめてしまう人もいます。しかし、最後までやり切った時には、自分に対して大きな自信や達成感が得られるでしょう。
そこで得た自信はその先の人生の役に立つこと間違いなしです。
<h3>中卒だと将来的に稼げる額が変わってくる</h3>
実は中卒と大卒では、生涯年収が大きく変わってきます。
ユースフル労働統計によると、大学卒の男性が生涯で稼げる額は2億6910万円なのに対し、中卒の男性が稼げる額は1億9870万円となっており、その差は一目瞭然です。
将来的な稼ぎを考えたうえでも、大学受験をするメリットは大きいでしょう。
男性 |
女性 |
|
中卒 |
1億9870万 |
1億2660万 |
高卒 |
2億1280万 |
1億5230万 |
大卒 |
2億6910万 |
2億1730万 |
中卒で大学を受験する方法4選
ここでは、中卒で大学を受験するための方法について4つ紹介していきます。人によって環境も条件も違うでしょうから、自分に合う方法を見つけてみてださい。
高卒認定試験合格で全ての大学に行ける
高卒認定試験という言葉を耳にしたことがある人は多いのではないでしょうか。
高卒認定試験を受けて実際に大学に入学している人は24.9%となっており、その他、短大に入学した人は4.6%など大学を受験するためによく使われている方法の一つとなります。
そもそも高卒認定試験とは、高等学校を卒業していない方が、高等学校を卒業した方と同等以上の学力があるかどうかを認定するための試験です。
高卒認定試験は年に2回行われ、試験日の年度末に満16歳以上であれば試験を受けることができます。
そして、全部で8~10科目の必修科目に合格することで取得することができます。一度にすべての教科に合格する必要はないため、何回かに分けて合格する人もいます。
大学の入学資格審査に合格する
文部科学省の教育について書かれたホームページによると、入学資格審査とは、学修歴や実績の情報等に基づいて、高等学校卒業者や大学卒業者と同等程度の学力があるかどうかを各大学が判断するものです。
この入学審査制度に合格できれば中卒でも大学を受験することができます。実際の入学資格審査は各大学が個別に定めているため、希望大学に詳細を確認する必要があります。
また、個別の資格審査は、入学資格が得られるかどうかを定める試験のため、一般の大学受験とは異なります。
そのためこの審査に合格したのち、大学が実施する入学試験を受ける必要があるため注意しましょう。
通信制高校を卒業すれば東大でも行ける
大学受験をする方法として通信制高校に通うというあり方があります。
普通の高校に入りなおすのは、いろいろとハードルが高いと考える人も多いのではないでしょうか?通信制高校は普通の高校に比べ人との関わり合いが少なくなります。
そのため、人付き合いが苦手という方も楽に過ごせるでしょう。逆に他者と関わりを持ちたい方はイベントなどに積極的に参加することで多くの人と関わることができます。
その他にも、様々な理由で通信制高校に通っている人がいるため、自分と同じような環境の人に出会うこともできるでしょう。
また、学年生ではなく単位制なため、自分のペースで卒業することができます。
勉強が苦手で周りの速度についていくのが苦痛だという人や、中卒で周りと勉強の進度がずれているという方などにおすすめの方法です。
さらには通信制高校を卒業すれば東大でも医学部でも進学することができます。
実際、N高やトライ高校から東大や京都大学に進学している実績が毎年あります。
定時制高校を卒業すれば高校中退しても全ての大学に行ける
先ほどは通信制高校について紹介しました。通信制高校制度に並んで大学を受験するために必要な高校卒業の資格が取れるものが定時制高校になります。
平日の昼間登校し、6時間授業受け、3年で卒業する高校を全日制高校というのに対し、定時制高校とは、昼間か夜間登校し、1日4時間ほど授業を受け4年で卒業する制度を適用している高校のことを指します。
近年は3年で卒業できる定時制高校も増えていますが、その場合、1日6時間授業を受けるなど、条件が変わってくるため注意しましょう。
また、全日制高校の違いとして、入試方式や入学時期、通学頻度などが変わってきます。具体的に、入試方法は学科試験ではなく書類審査と面接が行われることが多くなっています。
そのため、学力によって落とされることは基本ありません。また、入学時期は多くの場合4月と10月に設定されており、編入なども都度行っています。
通学頻度も自分で決められるところが多く、自学自習がほとんどとなっています。
年に数回スクーリングとして必ず登校しなければならない時期があるので自分のペースにあった高校を選ぶようにしましょう。
中卒で大学受験をするポイント
ここまで大学を受験する方法について解説してきました。ここでは、受験する際のポイントについて解説していきます。
目的・目標を明確にする
いざ大学を受験しようと決めても、目的や目標がなければ続かない人もいるのではないでしょうか。
そこで、受験を決めた際には、受験する目的を明確にするようにしましょう。
目的・目標が定まっていないと「なぜ私は勉強しているのだろうか」「大学を受験してその先に何があるのだろうか」と不安になってしまうこともあるでしょう。
しかし、しっかリとした目的・目標があればそのようなことで悩む必要はありませんよね。そのため目的・目標を明確にすることはとても大切だといえるでしょう。
目的に合った大学を選ぶ
先ほど目的・目標を明確にすると述べました。だんだんと受験勉強が進んでいく中で、次にぶつかる壁は大学選びではないでしょうか。
「どのように大学を選んだらいいかわからない…」と悩む人は少なくないはずです。大学の選び方はさまざまありますが、一番は目的に合った選び方をするのがいいでしょう。
一口に大学といっても、通学制大学・通信制大学・短期大学、また、国立大学・公立大学・私立大学など様々に分かれています。
自分が大学受験をする目的を定めたうえで、どのような環境の大学が自分には合っているのかを明確にするようにしましょう。
例えば、自分の好きな分野じゃない大学を受験してもつまらないですよね。せっかく大学に入学するのであれば、やりたことをやったほうがいいのではないでしょうか?
その他にも通い続けられるのかなどを考えて大学を選ぶことが大切です。
中卒から大学受験をするための勉強法
勉強が遅れているところから大学受験をする場合に大事なことは3つあります。
1つは志望校を決めて勉強する範囲を絞るということです。
全科目を勉強していると間に合いません。
早慶、MARCHでも2科目や3科目で受験できる大学があります。
特に文系に多いのですが英語と国語で受験が出来るような法政大学や東洋大学であれば最短時間で大学に行ける可能性があります。
東京理科大学や大学コスパ最強の四工大でも2科目か3科目で受験できる方式があります。
慶応大学や早稲田大学も穴場の学部があります。
一方、国立大学だと科目が6から8科目ある大学が主流です。なかなか追いつくのは難しいと言えるでしょう。
追いつくのに2科目だけ勉強するのと8科目勉強するのだと状況が異なるからです。
2つ目は過去問を研究するということです。大学によって出題傾向が違います。
大学ごとの出題傾向をつかめば勉強する範囲を狭めることが出来るのです。
3つ目は計画的に集中して勉強するということです。
多くの人は高校で勉強したことをちゃんと消化できているかと言うと怪しい所です。
若い社会人の人に専攻ではない科目、例えば数学や日本史の問題を聞いてみるとほとんどの人が答えられないでしょう。
それは受け身で他のことを考えながら授業に取り組んでいたからです。なので、中卒でも引け目に感じる必要はあまりありません。
勉強する範囲を絞った上で計画的に集中して主体的に勉強すれば大学受験に間に合うでしょう。
中卒から大学受験をする時のおススメの塾や家庭教師
さて、実際に独学では難しいと思われる方もいるかもしれません。
かといって、普通の塾や予備校に通うのは恥ずかしいという思われる場合があるかもしれません。
そこでいくつか選択肢をご紹介いたします。
不登校や高校中退した人に特化した塾です。オンラインも可能です。
元高校中退者や元不登校の先生も多く毎年一流大学への合格実績があります。
②坪田塾
ビリギャルで有名な坪田塾です。
性格心理学を活用した「子別指導」でどんな生徒でも親身になって導いてくれます。
中卒で後悔しているとしても自分の性格に合った指導をしてくれるとまた違うかもしれません。
③家庭教師を活用する
塾に行くのは抵抗があるという場合もあると思います。
「ついていけるのかどうか」と不安になるのも人情です。
そんな場合は24時間ラインで質問できて成績保証があるオンライン家庭教師を活用すると良いでしょう。
24時間いつでもLINEで質問できる【オンライン家庭教師ドリーム】
まとめ:中卒でも大学に行ける‼
✓中卒でも大学受験は出来る!
やり方は4つ…
・高卒認定試験の取得
・大学の入学資格審査の合格
・通信制高校を卒業する
・定時制高校を卒業する
✓大学受験をするメリットは…
・自分の自信になる
・生涯年収が変わってくる
✓大学受験のポイントは…
・目的・目標の明確化
・目的に合う大学選び
中卒でも大学受験はできます。そして、大学受験をすれば終わりではなく、その先の大学生活を通して様々なことを学ぶことができるでしょう。
自分の定めた目的・目標のために、大学受験を頑張ってみてくださいね。
- 中卒でも大学に入学することは可能です。
- 大学進学は年齢を問わずに行えます。
- 大学受験資格を得るためには条件を満たす必要があります。
- 高等学校卒業程度認定試験(旧大検)に合格することで大学受験資格が得られます。
- 大学には個別の入学資格審査があり、18歳以上なら誰でも挑戦できます。
- 中等教育学校卒業者も大学入学の資格があります。
- 大学受験をするメリットには、自信がつくこと、生涯年収の向上があります。
- 大卒と中卒では、生涯で得られる収入に大きな差があります。
- 高卒認定試験合格者は全ての大学に進学できます。
- 大学の入学資格審査に合格することも一つの進学方法です。
- 通信制高校や定時制高校を卒業することで、大学に行ける道が開かれます。
- 大学受験をする際は、目的と目標を明確にすることが重要です。
- 目的に合った大学を選ぶことで、大学生活が充実します。
- 効率的な勉強法を身につけることで、受験勉強を成功させることができます。
- 中卒から大学受験を目指す場合、専門の塾や家庭教師を利用することも一つの手段です。
- 自分に合った受験方法を見つけ、計画的に取り組むことが成功への鍵です。